36・モフモフわんこの大切な洗濯籠
本日(11月14日)は三回更新します。
これは3/3回目(本日ラスト)です。
ダンジョンマスター生活七日目。
【現在のDP :1068000DP】
【昨日の消費DP: 7000DP】
【※消費DP内訳 ダンジョンコア消費: 1000DP】
【 ダンジョン施設消費: 1000DP】
【 ボスモンスター消費: 3000DP】
【 モンスター消費 : 2000DP(二百体分)】
【昨日の生産DP:400000DP】
【※生産DP内訳 訪問者生産:400000DP(四百体分)】
DPの合計が1000000超えました。
今日から訪問者が来なくなったとしても、今の総合計DPだけで百五十日生き延びられる。なんとなく気持ちが落ち着いた気がするよ。
そして昨日ミドルポーションと引き換えに手に入れたモンスターコアは、
【マッドゴーレムキングのモンスターコア】
【攻撃:*】
【防御:*】
【魔法攻撃:*】
【魔法防御:*】
【集中:*】
【敏捷:*】
【魅力:*】
【精神:*】
【光属性:*】
【闇属性:*】
【炎属性:*】
【大地属性:D】
【風属性:*】
【水属性:*】
やっぱりタロ君の影コアよりは落ちるのかな?
影コアも八個(一個がミドルポーション千五百瓶になった)残ってるので、のんびりアイテムコアを作成していく予定。
MPがもっとあればなあ。
今度ダンジョンマスターのレベルが上がったら、MPの最大値増えないかしら。
ステータス関係は自力で頑張らないとダメなのかな。特殊スキル『アイテムコア作成時のMP消費量減少』なんてのでも習得できるといいんだけど。
それはさておき、
「タロ君、出て」
「嫌なのだ」
うちの可愛いボスモンスターは、黒い豆柴の姿で洗濯籠の中にいた。
学業で忙しいわたしは毎日洗濯できないため、脱いだ服は押し入れの中の洗濯籠に入れておき、溜まってから洗濯するのだ。
うん、ウソ。毎日洗濯するのがめんどくさいだけ。
「洗濯するだけだから、籠を捨てるわけじゃないから」
タロ君はこの洗濯籠がお気に入りなのだ。
わたしがトイレで踏ん張って……えーっと、時間がかかっているときとかに洗濯籠の中で待っている。
短時間で済むときはトイレの扉の前で丸くなっているので、それはそれで危なくて困るんだけどね。もちろんどっちも可愛いんだけどね。
「でもマスター、中の服を洗うのだろう? 洗ったらマスターの匂いがなくなるからダメなのだ!」
「洗わないとマスターの着る服がなくなるからダメなの」
わたしは説得を諦めて、洗濯籠ごとタロ君を持ち上げた。
せっかく朝早くに起きられたんだから、今日は洗濯を済ませないと。
ちなみに起きれた理由は、自衛隊が六時間四交代制から四時間六交代制に変わったっぽいからです。通知……ダンジョンに訪問者が来たときの通知ってマナーモードにできないのかな。
タロ君が寝落ちするまでヒーロードラマ観てたから眠い……。
まあミドルポーションがいきなり千五百瓶だものね。
少しの間も目を離さずにダンジョンを監視しようって気持ちになるよね。
いくつかはダンジョン調査で怪我した人達に回るといいんだけどな。
洗濯籠の中で、タロ君は震えながらわたしを見上げた。
「……マスター。本当に、本当にこの服を洗ってしまうのか? マスターがトイレに行っているときの、吾の唯一の希望なのに」
「今日洗ってもまたすぐ溜まるから」
「今日はトイレ行かない?」
「行くよ。モンスターのタロ君と違って、わたしはトイレに行かないと死んじゃうの」
そう。実はタロ君はトイレに行かなくてもいい。
消費DPも食べたものも全部体内で使い切っているのだ。
とはいえご近所の目があるので、お散歩のときはナイロン袋を持って行ってる。
「きゃー」
わたしは洗濯籠の中身を洗濯機に放り込み、タロ君だけ救出した。
片手で抱っこして、洗濯機に洗剤を入れてスイッチをオン。
モンスターのタロ君は軽いけど、それでも結構辛い。なにをしてても子どもがついて来るという、世のお母さんは大変だなあ。
……今からこの状態で、大学が始まったらどうなるんだろう。
その前に食料品を買い込みにスーパーへも行かなくちゃいけないのよね。
今いるウメ子達に実家や親友のところへ行ってもらった後で、タロ君の子守り用にもう一体くらい召喚しようかな。
お読みいただきありがとうございました。
次回は洗濯物を干すよー。