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衝撃

遅くなりすいませんでした。

 いつもの学校、いつもの風景、いつもの…日常生活?

 

 席に着き授業の準備をすると前の席から声をかけられる。

「罪丘くん、ちょっといいかな?」

 かけられたその声に、肩が震えた。

 

 後から五番目の席に座る俺は目の前の少女を見つめる。 

 今日はめずらしく眼鏡をしていた彼女はかわいらしいという言葉が当てはまる姿をしていた。

 その鋭い眼光が、僕を見つめていることを除けば。


「どうしたの、相澤さん。」

 まっすぐな目で何かを伝えようとしている。

 いつもの疲れ切った表情を彼女の前に浮かべる。

「放課後、どこかで軽く話をすることが出来ないかしら?」

 女子からの誘いは久しぶりだなと思い、答える。

「いいよ。それじゃあ場所はこちらが指定した店でいいかい?穴場だけど、コーヒーがうまい喫茶店を知っているんだけどさ。」

 彼女の反応を静かに伺う。

「わかったわ。放課後に」 

 彼女コクリと頷く

「話は」

 耳元に口を近づけささやく。

 話を聞いた瞬間、驚愕と怒りが詰め込まれた思いを抱く。

 なんでその話を?という疑問は心の中に押し込める、このことは後で問えばいい。

 



 その言葉を頭の中で反芻する

「ハーモニー・ソルジャー・オンラインについて」



 授業が終わるとウェアラブルデバイスのキーボードを素早く叩きメッセージを送る。 

「金目銀目に放課後向かう、卵と牛乳を用意しておいてくれ。小麦粉はしばらくいらない、ケーキの準備だ。」

 緊急時のコードを打ち込みボリスに準備をしてもらう。

 

 放課後に近づくにつれ拓の心の中には緊張の感情が積み重なっていく。

 ホームルームがおわると掃除の班員以外は放課後を満喫するために教室の外へ出ていく。

「行きましょうか、あの話をしに。」

 茜と拓は荷物をまとめ終わると、教室を出る。


 茜は拓に連れられ電車に乗り、駅までに静かに待つ。

 新五稜郭公園前駅に到着すると、細い横道を進み小さな看板に金目銀目と書かれた焦げ茶色のドアのカフェに入る。

 拓がドアを三回ノックすると、ドアがガチャリと開き中からブロンドの刈り上げた短髪の青年が出てくる。

 「客だよな?」

 少し怪訝な表情をするとドアを開けたまま中に入れというように招く。

 二人が中に入ると青年はドアのプレートをCLOSEに取り換える。

 拓はカウンターにバッグをボンと放り出し、横の席においてあった紙袋をつかみ取る。

 「今日はハーモニー・ソルジャー・オンラインについての話をしに来たの。」

 そう茜が言った瞬間、紙袋の中から拓は特殊警棒を取り出しジャキッという音とともに遠心力を利用して伸ばす。

 奥の青年は少し特徴的な拳銃を取り出す。


 恐怖を感じた、また逃げ場はないのだ。


 罪丘君はじっとこちらを見ている。


「待って待って!、私は罪丘くんことレイサーにプレイのやり方を教えてもらいたいの」

 罪丘くんは少し驚いたような表情を見せる

「なんでわかった?」

「はじめは腕の動き。」

「腕の動き?そんなもんでわかるのか?」

 青年は銃口を下げる

「特徴的な動きがあるの、左手の親指と人差し指を叩き続けたり、首を右に二回転させた後、首をかく癖がある。」

「そうなのか、それだけかい?」

 青年は少し驚いたような態度を取る。

「あとは携帯とバッグにつけたキーホルダー、ハンターのキーホルダーだけつけている人なんてめったに見ないから。」

そういうと罪丘くんは特殊警棒を紙袋に戻し、青年は特徴的な拳銃をカウンターにしまい込む。


「すまない。荒っぽい態度を取って」

 青年は丁寧にコーヒーをおしゃれなカップに入れて出す。

 テーブル席に座ると、私の向かいに罪丘くんが座りカウンター席に青年はカフェエプロンを着たまま腰掛ける。

 出されたコーヒーに茜はおそるおそる口をつける。

「…おいしい」

 青年は穏やかにニコリと笑う

「…そうじゃなくて!、武器をいきなり向けられて、いきなりお前は誰だなんて。ひどくない?」

「それは……すまない。少し疑っていたもんで。」

 罪丘くんは少しバツ悪そうな表情をする。

「ともかくだ。この馬鹿とともに武器を向けたのには謝る、ちょっといろいろあってな。

俺の名前はボリス・フカミヴナ・ヴァシーリエヴナ、日本名は深水ボリス。ゲームではハウンドって名前で通している。」

 握手するために右手を出し、また私も反射的に手を握り返す。

 握手した私は聞き覚えがある名前に驚く

「ハウンドって、アウトロー所属の武器商人!あの金を積めばなんでも装備を揃えるって噂の。」

「おいおい、今はアウトローからは抜けたし、揃えるったって何でもではないよ。」

 ボリスは笑いながら答える。



 

「俺たちはリアル割れしてしまったからな、とりあえず一人前になるまでプレイの仕方は教える。」

 コーヒーカップを置くと拓はそう切り出す。

「わかったわ。」 

「相澤さん。俺は今とある目的のため仲間を集めている。今はこの二人だけだがな。

 そのプレイを教える代わりに仲間として加わってほしい。」

 ためらうかと思った瞬間、速攻で

「いいわよ。」

 拓は驚き、少し吹き出しそうになる。

「そんなに簡単に決めてしまっていいのか?」

  茜は簡単に頷く。

「ええ、いいわよ。その方が面白そうだし。」

「んじゃあさ。相澤さんでいいかい、名前の呼び方は?」

「茜。」

「え?」

「茜って呼んで、相澤さんだとよそよそしいから」

 彼女は一言一句はっきりと、俺に言い聞かせるように答える。

「レイサーとしての俺のことはどうやって知ったの?」

「いろいろ情報が流れていたよ。雇いたいというグループが捜索願いだしてるぐらいだし。」

 自分のクランにいた時も人を特定できるような情報は載せていないはずだ。

 彼女は口に笑みを浮かべて

「前に、ゲームショウで開催された四か国合同国際交流戦出たことあるでしょ。」

 そういえば。

 以前に一度だけ行ったことがある。韓国とアメリカ、日本にドイツ。

 混合されたチームで乱戦を行いそれを様々な媒体で生放送をするという今考えればめちゃくちゃな乱闘だった。

「わたしの友達も参加した子がいて。

で、その子がチーム戦で組んだランカーのレイサーしか日本人がいなくてレイサーを通じてしか話が出来なかった。」

 だんだんと思い出してくる。

参加した俺は、色々としゃべったような気がする。

 あのときは、深い考えがあったわけではない。


「私には目的がある。」

「どういった目的だ。」

「私は強くなりたい、あの事からも逃げたくない」

「どういうことだ?」


彼女は語った


彼女は三か月ほど前 ちょうど高校一年生の冬休みが始まったころ。

このゲーム「ハーモニー・ソルジャー・オンライン」を友人と始めた。

その中でこの間のように敵に襲撃されたのだそうだ

抵抗できずになぶり殺され悔しかった

その友人はゲームをやめてしまい、そのタイミングで彼女自身が転校してしまったそうだ。


悔しい 悔しい


私は友達を守れるような力が欲しい


とのことだった。


拓の目をしっかり見て手を組んだままグイと身を乗り出し

「私は強くなりたい。だから、協力して欲しいの。

レイサー、いや罪丘君。」

そう言った。


いい顔をしていると拓は感じた。

自分と同じ「復讐」を望んでいる。


「いいぜ、協力しよう。」

ボリスが焦った顔で拓の方を向く

「いいのか、お前がいいなら俺はいいが。」

「ああ、彼女なら大丈夫そうだ。」

そういうと、拓は右手を差し出す。

「宜しく、茜。俺のことは」

「拓でしょ。」

わかったというような顔で手を差し出す



そして二人は握手する。



ここから「ハーモニー・ソルジャー・オンライン」最強のチームは始まった。



出来るだけ早めに投稿しますので

お願いします

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