表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/49

素直になってもいいんだよ(戒め)



「もしもーし」

「おう、昨日は眠れたか?」

「はい」

「それはよかった」

「店長どこいるんですか?今日店閉めてるんですか?でも鍵開いてましたけど」

「店はあれだ。料理長も休んでほしかったから閉めたんだよ」

「勝手にそんなことしていいんですか」

「お前がそんな事きにしなくていいんだよ」

「あ、はい」


 話し声に気が付き女性方も目を覚まされたようだ。

「元気そうなら大丈夫だわ」

「わかりました」

「ま、頑張れ。あとでかい字で店休日って張り紙だけ貼っといて」

「あーはい」


「店長さん?」と神原さんが眠そうに言う。

「はい、そうです」

「悪いね。なんか営業まで止めちゃって」

 電話をしていた間にお三方ともお目覚めになられている。


「あなたたちには迷惑をかけてばかりで本当にごめんなさい」

 寝て醒めてもメイクが全く乱れていなかった真波さんは正座をしていて丁寧にお辞儀する。

「いややや!迷惑だなんて。そんな、とんでもないのでどうか顔上げてください」

「行ってくるね!」

 満月はその間、音速のような速さで身支度を済ませていた。

「満月ちゃんやっぱりあなたは元気ね」

「じゃあ行くか」

 

 とはいえ着替えを忘れていた満月には前に出会ったときの洋服に着替えてもらう。

「あのさ、内木さんの所に行く前に少しよりたいところがあるんだけどいい?」

「はい、なんでしょうか」

「ご飯まだでしょ?大した事じゃないんだけどお楽しみに」

「わかりました!」

「まだまだ子供なんだからもっと素直になってもいいんだよ?大げさに笑ったりとか……」

「ご、ごめんなさい」

「お、おう」


 しょぼんとなる僕。できれば謝らないでほしいなぁ。

 素直になってもいいよって言うのは自分にも言い聞かせてみた。

 人に言って実は自分自身にに問いかけているやつだ。

 子ども相手であろうか、ちょっと照れくさいこともたまには言えたりする。

 そう考えるとオノヨココさんっていう人はバケモノみたいな感じなのか。

 そういうことをまったく気にしない人で平気な人なのだろうか。


「満月ちゃん。帰ったらまたお話しましょうね」と真波さん。

「何も出来なくてごめんね」と神原さん。

「カンフー頑張ります!」

「それ、本気だったのね……」と神原さんがボソリと。

「問題ないです、行きましょう」

「お、おう」

 満月は先走って行った。僕も追いかける。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ