表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/49

無事で……?どうする、その後は。


「ふぅ」

 深呼吸。そして疲れた。

 店長の目的は以前何かわからないが収穫は確実にあった。

 今、僕は一体なにをしているのだろうか。空を見てもう一呼吸。

 一旦バス停まで向かう。


 バスがやってくるまであと数分。

 タイミングはうまくハマった模様。

「あ、」

 メモを取っておくべきだった。不覚。

「クッソ」とこつぶやきメモ帳を取り出す。

 このメモ帳は本来お客さんのオーダーテイク用だ。

 バスを待つ時間と移動時間はメモや話の内容をまとめることにしよう……。

 スマホの時間を確認する。

 時刻は昼過ぎ。

 「お昼にするかぁ」

 もう一つおまけにため息。

 バスに乗り込み内容をまとめることにした。


 内容はこうである。

 満月は確実にこの施設『太陽と子どもの家』で暮らしていた。

 その期間はおよそ二歳から七歳だそうだ。

 人と関わるのが苦手でよく一人でいたそうだ。

 ある日、少年が現れる。

 知樹。という少年がこの施設にボランティアでやってくる。

 それから満月の養子縁組が決まる。

 そして突如満月は姿を消したと。

 


 と言ったところであるろうか。

 これは誘拐なのだろうか。

 そもそも養子縁組とはなんなのだろうか。

 謎とかわからないことも多いけどとりあえず店長報告用としてはまずまずではないだろうか。

 はぁ。

 満月ってどういう人生を歩いてきたんだろうな。

 ちょっと壮絶で驚いた。

 バスの中はよく揺れる。目を瞑ってしばらくすると眠ってしまいそうな。

 満月……無事、で……?

 無事で、その後はどうしたらいいんだろうか。

 家に帰れたら、ううん違うだろう。わからないなぁ。

 など考え事をしていたら数分眠ってしまったようだ。


 駅に到着する。

 お昼は適当だ。

 すぐ目に入ったドメジャーのファストフード店で取ることにした。

 少しだけゆっくりするとしよう。

 さすがに疲れた。始発が動き出す時間から動きっぱなしだ。

 時には休息も必要である。

 

寝ようか少し迷ったとき、僕のラインが鳴る。

「エータ君死んでない?」

 店長からのラインであった。

 それもお店のグループからである。

「うざあ」

 僕はそのラインをすぐに閉じた。

 そのおよそ二分後。また通知が。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ