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第26.5話 特別配信番組2021

 2021年1月2日。

 揺木日報公式サイトの動画コーナーに、一本の動画がひっそりとアップロードされた。これこそ、一部の揺木市民及びメタ世界の皆様に今年度の活動予定をお知らせする特別配信番組である。


 画面に映し出されるは、いつも通りの城崎研究室の映像。マスクをした辰真と月美が、カメラに向かって挨拶をする。

「あけましておめでとうございます!稲川月美です」

「どうも、森島です」

「皆さん、お元気でしたか?最近はコロナの流行が激しくて大変ですよね。うちの大学でも、今学期はオンライン授業がメインになってるんですよ」

「本編でもその設定を採用するかは分からないけどな。オフラインじゃないと話を広げにくいし」

「身も蓋もないですね……でも実際、この番組で出ている設定は本編には出てこないかもしれません。もう、完全に別時空なので」

「22.5話はまだ本編に組み込めたのにな」

「まあまあ、そう言わないでください。それより今年の予定を見てきましょう!」


 月美が手元のフリップボードを立て、視聴者に見えるようにする。ボードには「アベラント ・シティ・レポート 2021年度更新予定」と書かれており、その下には文字隠し用のシールが貼ってあった。

「いよいよ発表です。さあ、今年の更新は?」

 月美が勢いよくシールを剥がす。そこには、「SEASON3に突入!?」という文字が堂々と記載されていた。

「遂にSEASON3に突入です!SEASON2のあのラストからどう続くのか、楽しみですよね森島くん?」

「ちょっと待て、最後の「!?」ってどういう意味だ」

「それについては、作者からメモを預かって来ています。えーとですね……「まだ全然執筆できてない、今年の後半くらいに更新できればいいかなと思ってる」だそうです」


「は?」

「どうやら別の作業にリソースが取られていて、着手できてないそうですね。でも、3期の内容はちょっとだけ聞いています。最初はYRKの夏合宿から始まるそうですよ」

「あー、そういえばあったなそんな伏線。というか、まだ夏休み終わってないのか。2回くらい正月が来てる気がするけどなー?」

「まあまあ、それは言わない約束ですよ。それより、作者からもう一つ別の発表があるみたいです」


 月美がもう一つのフリップボードを立て、全面に貼られたシールをめくる。その下には、「新作連載開始」という6文字が大きく書かれていた。

「新作?」

「はい!前々から作者が言及していた新作が、遂に連載されるようですね。ヒーローものの小説みたいですよ」

「それはいいんだが、2本も連載して作者は本当に大丈夫なのか?こっちが未完とかにされるのは嫌だぞ」

「それは問題ないと思います。元々短期連載で、今年の前半にはさくっと終わる予定らしいですから」

「ああ、それでSEASON 3は後半からなのか」


「まあとにかく、新作小説は2021年1月3日から連載開始!あと、他の小説サイトさんでも同時に連載するみたいですね」

「俺たちの別サイトデビューは……完結まで行かないと無理だろうな」

「それは気長に待ちましょう。おっと、そろそろお別れの時間みたいですね。それでは皆さん、今年もよろしくお願いします!」

「体調には気をつけて」

「さよなら〜!」


(制作・著作 揺木大学社会学部城崎研究室)


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