ホテルで朝食を(二百文字お題小説)
お借りしたお題は「ホテルで朝食を」です。
田守優子は独特な親友。
彼女と休みが合ったので、オーシャンビューが見事な海沿いのホテルに泊まった。
夜は積もる話をして、楽しく過ごし、自分の部屋に戻って眠った。
朝食を摂るために隣の部屋に優子を呼びに行くと、
「びっくりしたよ、さっきは」
笑いながら優子が出て来た。私が窓から顔を覗かせていたというのだ。
あり得ない。私達がいるのは五階。
しかも窓の外は断崖絶壁。
一体、誰を見たのよ、優子?
でも、怖過ぎて訊けない。
ということでした。