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久しぶりに夢を見た。

それは昔俺が体験した不思議な話。



『おい。こいつなんか耳生えてね?耳?』

一人大柄な、いかにもガキ大将っぽい奴が一人の女の子を見て笑う。

少女は異国の子であろうか?

金色の髪をキラキラと輝かせている。

歳は…小学3年生ぐらいであろうか。

『『『生えてる、生えてる!』』』

周りのコバンザメもそれに同調する。

取り巻きとガキ大将は明らかに上級生のようだ。

『おい、不細工~!』

そんな暴言を多々少女に吐く。

少女は今にも大泣きしそうな感じで、その大きな目を潤ませていた。

『『『変人!変人!』』』

取り囲み、はやし立てる。



『本当に行くのか、兄貴?』

ひょこっと1人の男の子が、兄貴と呼ばれる少年の後ろから顔を出して言う。

「ばっきゃろう!陸奥!!」

兄貴と呼ばれる少年はどーんと腕を組み陸奥に怒鳴った。

『でも…。』

弱気な陸奥は後ろに隠れて、ぼそぼそと反抗する。

「でもも、くそも無い。誰かが困っていれば手を差し伸べる。それが…男だ!行くぞ、ついて来い!」

陸奥の言う事も聞かず兄貴と呼ばれる少年。

平島ひらじま 伸行のぶゆき 現在高1

そして、陸奥と呼ばれる少年。

陸奥むつ 翔太しょうた 現在高1

この2人と後に出てくる2人が、

今後親友とまで呼ばれるようになる少年達。



「女の子相手に何やってんだよ!!」

伸行は円になっている少年たちを退かせ、女の子をかばう。

『てめえは、3年の平島じゃねぇか…。』

ガキ大将が睨みつけて伸行に話しかける。

「うるせぇ!てめえは黙ってろ!!」

伸行は突っ走り、いじめいてる張本人をおざなりにして、女の子をかばう。

「大丈夫か?どっかケガとかしてねぇか?」

少女に尋ねる。

『…ありがとう。』

それだけ言って立ち上がり、伸行の後ろに隠れ裾を掴む。

伸行は嬉しくなり、大声になる

「俺が…絶対守ってやる、おい!陸奥!どこ行きやがった?陸奥ぅううううううう。」

伸行は陸奥を呼ぶ。

『怖いよ、兄貴。』

陸奥は木の陰に隠れてこちらを見ていた。

「何してやがる、こっちにきやがれ!」

伸行は手招きしながら陸奥を呼ぶ。

『俺を無視すんなああああああ!』

さっきから、ガキ大将がシカトを食らって少しかわいそうだ。

『『『「そうだ!そうだ!』』』

取り巻きもそれに便乗する。

「黙れ、最低野郎どもが!!…陸奥、この子俺の家についていけ。」

伸行はそう言うと女の子を円の外に押し出し、陸奥に引き渡す。

『わかったよ…。』

陸奥は少女の手を引き、走り出した。

『ぼこぼこにしてやるぜ!!』

ガキ大将は息を巻く。



そして、その後言うまでも無くぼこぼこにされたが、

帰って来た伸行の目は達成感で輝いていた。

『げめんああい…げめんああい。』

少女は帰って来た伸行を見るとすぐに大泣きを始めてしまったが。

少女は嬉しさと悲しさが入り混じったような複雑な顔をしていた。

「気にするんじゃねぇこれぐらい。…まぁお前が無事で何よりだったぜ。それより、お前名前は?」

伸行は早口で言葉を羅列する。

何より少女が可愛すぎて、負けた自分がはずかしく言葉が早口になる。

しずか。』



「うわあああああああああっ!」

そこで目が覚めたというか、覚まされた。

体にずっしりと重みがかかっている。

『おはよう、伸行。そして、キスをしなさい。』

綺麗な黒髪、整いに整った顔。

まさに大和撫子?といった感じ。

性格も生活態度も完璧。

そんな素晴らしい姉貴だが、残念ながら軽度のブラコン。

※重度のブラコンです。

姉貴の名前 平島ひらじま ゆい

現在高3。

「おはよう。そしてそれはおかしいぞ、姉貴!」

顔を近づける姉貴を手で押しのける伸行。



今日一日大変になることも伸行には想像できなった。

現在、異能力と闇と無敵主人公・東西南北っ!~4人の花嫁~も連載しております。

こちらも是非宜しくお願いします!

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