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89. もろ出しのパンツ

ご閲覧ありがとうございます!

AIイラストはあくまでイメージとしてお楽しみください









 クラスメイトがおかえりなさいパーティをしてくれた翌日の夜。

 僕らは生徒会のとある任務に向かうため香蓮ちゃんの屋敷で着替えをしていた。

 皆のおめかし姿を楽しみにしつつ、僕はシャツを脱ぎズボンを下ろす。

 すると、扉をノックする音が聞こえた。


「あ、まだ着替えてまーす」


「了解ですわ~」


「ちょ! 着替えてますって!」



挿絵(By みてみん)




 僕の返答を無視して香蓮ちゃんの屋敷でメイドさんをしているエレナさんが入ってくる。

 船上パーティーの時もそうだったが、彼女のYAMATO男児への肉体の執着は半端じゃないらしい。

 なんでも彼女は、男性アイドルが風呂オケで股間を隠して踊っている映像を夜な夜な鑑賞していると香蓮ちゃんが言っていた。

 なんてスケベなメイドさんだ……。


「分かっています、だから開けましたの」


「じゃあ着替えてないです」


「なんて破廉恥な殿方なんでしょう、ワタクシを喜ばせるのがお上手ですわね♥」


 着替えてないから出て行けという意味で放った言葉が、これにて着替え完了ですに置き換わってしまった。

 なんて人だ、僕では彼女を止められる気がしない。

 僕は諦め、早く着替えようと脱ぎかけのズボンを脱ぐ。

 彼女はそんな僕を眺め『やはり良い筋肉ですわ……あの人にそっくり……♥』なんて言っている。

 スーツのパンツを手に取ろうとすると、エレナさんに横からそれを掻っ攫われる。


「さぁ、お客様は楽になさって、お着換えは! ワタクシにお任せ下さいまし!」


「ちょ、いいですって! 自分でできますから!」


 僕は彼女からパンツを取り返そうとそれを引っ張る。


「こんな下らない事で張り合うなんて、子供ぽいところも素敵ですわ♥」


「そ、そうですか? どーもw ってそうじゃない!」


 彼女とパンツを引っ張り合う事数秒間。


「え、エレナぁ! いないと思ったらなんて羨ましい事を!」


 香蓮ちゃんがエレナさんに加勢してパンツを引っ張り、彼女らに取られてしまう。

 ……え? 香蓮ちゃんそっち?


「やりましたわ!」


「やったぁ!」


 ……。

 僕はどうすればいいか分からず、ハイタッチする2人を眺める。


「は、はっくしょん」


 パンツを取り合いハウスダストが舞い上がってしまったのか、僕はくしゃみをしてしまった。

 そしてそのくしゃみで香蓮ちゃんは我に返る。


「……あっ、ご、ごめんよ! ほらエレナいくよ!」


 何だったんだ……今の……。


 香蓮ちゃんは僕にパンツを渡して、エレナさんを連れ去り部屋を出ていった。

 まぁいい、はやく着替えてしまおう。

 僕は薄いシャツを羽織りベストを着る。

 そして、皆が待っているホールへと向かう。


「わぁ……」


 ホールに付くとそこには、煌びやかなドレスを纏った淑女たちが待っていた。

 つい無意識のうちに感嘆の声を上げてしまい、僕は皆のドレス姿に見惚れてしまう。

 素敵だ……。


「どうだ? 私はあまりこういうのは着ないが……なんだか変な感じだな」


「どうかしら、率直な感想をお願いね」


 凛華姉さんは凛とした美しさを強調させるような落ち着いた藍色のドレス。

 朱鳥先輩はチャーミングな巻き髪をよりエレガントに感じさせる黒のドレスを纏っている


「2人共ホントに似合ってるよ、見惚れて声が出なかったくらい……」


「そうか!」


「ふふ、ありがとう」


 僕は2人を褒めるとまんざらでもなさそうに、はにかみながら下を向き笑ってくれる。

 ホントに綺麗だ、2人だけではなくもちろん香蓮ちゃんとスズも。


「香蓮ちゃんとスズもとっても似合ってるよ、綺麗だね」


「だってさ、スズ。良かったね!」


「まぁ……ありがと……」


 スズは目を伏せ少し嬉しそうな表情をし、僕へと言葉を返した。

 珍しい事もあるもんだ、天変地異が起こらないといいけど。


 2人のドレス姿は船上パーティーで見た以来だ、香蓮ちゃんはこの前と同じくらい本当に素敵だ。

 スズは心なしか、前回よりお洒落に気合が入っている感じがするな。

 ちなみに香蓮ちゃんは暗めの赤に、スズは水色のドレスだ。


「こうがくん、私はー? どお?」


「うん、まころんはピンクが似合ってて可愛いね」


「やったー! 私だけ可愛い貰っちゃ……おい大将! 小っ恥ずかしいこと言うなよぉ!」


 僕がまころんへ素直な感想を贈ると、風吹鬼と名付けた酒呑童子が入れ替わり様に照れ言葉を繰り出してきた。

 彼女は褒められ慣れてないのかな?


「ほんと可愛いって、威吹鬼もそう思ってるよ」


 僕は近くで執事服を着て佇んでいる威吹鬼へと振る。


「な、おい! 俺に振るなよぉ!」


「じゃあ可愛くないというのかね、彼女を見たまえ。 愛らしいピンクに身を包み花も恥じらうように威吹鬼の感想を待っているぞ」


 どうだ、言え! 心のままをそのまま言え!


「……か、可愛いと思うぜ……姉御」


「なーに言ってんだ! このバカチン!」


 バチン!


「いてぇ! なんでだよ!」


 威吹鬼の背中を叩いた酒呑童子は照れながらも一足先に外へ出ていった。

 良いものも見れたし任務にでも行くか。


「さ、皆。 いいものも見れたし任務に行こう」


「全くです、良い目の保養でしたわ」


 メイド服姿のままのエレナさんが僕へ同調するように言葉を発する。

 彼女もこういうネタは好物らしい。


「そ、その恰好で行くのか? あまり良い趣味とは言えないぞ……」


「へ?」


 凛華姉さんが僕の下半身に指をさし、僕は下を向き自分の姿を確認する。


「アッーーー!」


 そこにはズボンを履かずに、パンツもろ出しの僕の下半身があった。

 ちなみに股間部分に元気なブロッコリーのイラストが付いている。


「ちょ、え!? 着替えてくる!」


「眼福ですわ~」


 僕は香蓮ちゃんからスーツのパンツを渡された後、履くのを忘れていたようだ。

 どおりでいつもよりスースーするはずだ。

 ていうか、誰か教えてくれてもいいじゃないか……。

 皆の視線が下に向いているなと感じたのはこれのせいだったワケか、トホホ。



――――――



ご愛読ありがとうございます!

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