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57. 今夜最大の敵

!割とお下品な内容となりますのでご注意ください!


ご閲覧ありがとうございます!

AIイラストはあくまでイメージとしてお楽しみください








『うんこをしてくる』


 いや、お花を摘んでくると皆へ告げ、僕は真夜中の学園のトイレへと向かった。

 肛門を固く閉ざし、糞を塞き止めながら、時々溢れそうになるのを堪える為に内股で静止する。

 これを繰り返し僕は着実にうんこのオアシスへと進んでいく。

 琥珀が近くでケラケラと僕を笑ってるような気がするんだが……誰のせいだと思ってるんだ誰の。


 走れメロスだったらうんこをぶちまけながら走るんだろうな、そしてセリヌンティウスに縁を切られる。

 メロスは激怒した。

 なんてやつだ、誰の為に糞を巻き散らしながら走ったと思ってるんだ、恥を知れ恥を。

 そんな事を考えながら、己の肛門と格闘していると無線から皆が話す声が伝わってくる。


『こーちゃんは一先ずは遊撃で調査だ、頼んだぞ』


「オーケーベイビー……」


 ぎゅるるる、と僕のお腹の音が周囲に響き、それが無線へと乗ったのか生徒会の皆がクスクスと笑っている。

 これ……なんかのプレイ?


「……む、無線切っとく」


 無償に恥ずかしくなった僕は無線を切り、とにかくトイレを目指す。

 もう必死だ。


「ふぅ……」


 やっとトイレに付き、リラックスする。

 それも束の間、さっきまで必死で気付かなかったけど学園の夜中のトイレて怖くないか?

 普通に小さい頃に夜一人でトイレ行くのが怖いみたいな、そんな恐怖感がある。


「……」


 沈黙してるとホントに化け物が出てきそうだな。

 便器からうんこを被った悪霊とか出てこないだろうな。

 出てこない様に糞で蓋をしてやる、ほらほらほらぁ!

 うんこを抱いて溺死しろ!

 すると……。


 キィ


「!?」


 ドアが開いた、誰か来たのか!?

 ……やばい、僕は息を潜め様子を伺う。


「ぅん……こぉ……」


 誰だ……!?


「うんこぉ……くさぃ……」


 ……悪かったな、臭くて。

 謎の声の主は僕の糞の匂いを嗅いで、トイレの部屋から出ていった。

 ビビって損したわ。

 今のが噂の学園の化け物だったのだろうか。

 そんな事より、僕のうんこって呪具として売り出せるんじゃないか?

 魔除けのうんことして。

 税込み1000円くらい、一日に2回うんこするから2000円貰える。

 商品名は恐怖の大王。


 まぁ、そんなことどうでもいい。

 さて、呪符に力を灯し明かりを付けたが、困った。

 拭いて拭いても、付いている。

 しかも拭き終わったと思ったら、また出てくる。

 これさぁー、うんこリープしてねぇ?

 琥珀ー! やばいな!今のカンチョー!。

 サンジも目をハートにさせてうんこ漏らすレベル。

 これから強大な敵が出てきたらこれでやっつけて貰おう。


「煌河、今気づいたが噂の奴以外にも何かおるようじゃ」 


 琥珀だ、扉越しに話しかけてくる。


「うそ……!?」


「それよりくっさいのぉ、1回流すんじゃ」


「そ、そうだね、ごめん……」


 僕は琥珀の指示通りに1回流す、なんで思いつかなかったんだろう。

 自分のうんこの臭いで苦しんでいたのが馬鹿みたいだ。

 出し過ぎで詰まって溢れないよな……?

 流れろ……流れろ……。


「それと麗香がはぐれた、なんとかせい、妾はもう1人の別の奴を追う」


「わ、わかった!」


 なんてこった……今夜は噂のヤツ以外にも何かいるのか?

 とりあえず僕はまだうんこの途中だが、構いやしない。

 無線をONに切り替え、探知を開始する、うんこしながら。


「こーちゃん! 椿さんがはぐれた! 今、どこだ!?」


 まだ、うんこしてるけどな、友人が危険に晒されるよりはマシだ。

 僕はメロスの気持ちを理解した。


 屋上に向かうのは謎の敵と琥珀、あとは……。

 まずいか……?

 探知を終えたが、校舎で誰かが何かを追っている……?

 この感じからして恐らく追っている方が麗香だ。

 おびき出されているのか……?

 追われている方はほんの微かな気配だけを感じる、僕も琥珀に言われなければ分からなかった。

 やつはおそらく……急いだほうが良いな。


「間に合ってくれ……」


 僕はトイレを飛び出す。


「麗香を見つけた、旧校舎の3階でおそらく交戦になる」


 麗華とヤツは3階にいる。

 ヤツは……ここは確か……軽音部に向かってる?

 あそこは防音室だ……何をする気だ?

 僕は走り、ヤツのいる軽音部の真下の部屋へと着く。

 よし、乖離剣:倶羅無で天井を裂き2階と3階の空間を繋ぐ。

 その瞬間ヤツの声が聞こえた。


「早く来い、その血、全て飲み干してやる……」


 僕は飛び上がり一瞬でヤツとの間合いを詰め、首を切り落とそうとするが。


「……ちっ」


「なっ? ぐあぁぁ!!!」


 直前に気付かれ仕留め損ねた、だが片腕を切り落とした。

 西洋貴族の様な風貌をし、さきの発言からして、恐らく夜霧の一族とは違う吸血鬼。

 海外のヴァンパイアだ。

 獲物を前にした大体のヴァンパイアは注意散漫になる。

 再生力は侮れないが欠損部分の再生はできない。


「おのれぇっ!」


 ヤツは魔力の塊を飛ばしてくるが一太刀で薙ぎ払う。

 そんな力業は、全てを切り伏せるこの刃には通用しない。

 敵は不利と見て、扉の向こうの麗香を襲うつもりだ。

 ヴァンパイアは血を吸えば力も増すし、体力も回復する。

 だが残念だったな、彼女達に渡したお守りは僕が念入りに力を込めた特注品だ。

 僕は狐の面を用意し、敵はドアを開け麗香に襲い掛かる。


 驚きの中に脅えが混ざっている様な表情だ。

 大丈夫だよ麗香、君に危害は加えさせない。


「なに……!?ぐぅ」


 ヤツはお守りが発動した結界に斜めへと弾かれ、部屋から見えなくなる。

 まっすぐこちらへ弾かれてくるかと思ったが、いなされた。


「しまった……!」


 足音が聞こえる……逃がしたか、しかし今は麗香だ。

 今の攻撃では無傷とはいえ、ここにくるまでに何かあったかもしれない。


「怪我は……!?」


「だいじょうぶ……みたい……」


 ふっ、良かった……。

 彼女に怪我がない事を確認し、ホっと胸を撫でおろす。

 僕は彼女を眠らせようと思ったが……そのまま離れるしかないか……。

 催眠の類は疲労や恐怖に満ちた極限状態や特殊な状態でないとかける事はできない、人が本来持つ霊力や気の揺らぎからして今の麗香には通用しない。


 今日の事は……覚えててもらうしかないか……。

 怖い思いをさせてしまった、ごめん……。

 僕は立ち上がりその場を離れるために、廊下の窓へと向かう。


「あの……ありがとう! この前も助けてくれたよね?」


「……」


 麗華、呼び止めないでくれ、早く戻らないといけないんだ。


「なんで助けてくれるの? あれは、一体何なの? あの日からどうしても気になってるの!」


 僕は彼女の言葉に耳を貸さずに、廊下の窓を開ける。


「待って! あなたは誰なの? 現人神様なの……?」


 僕みたいな神様なんていないさ。

 ただこれだけは、ハッキリ言わなければならない。


「これ以上深入りすると……命を落とすぞ」


「ぁ……」


 麗香へと語気を強めて警告し、僕は窓から飛び降り物陰に隠れる。

 これ以上この世界に関わるべきではない。

 下手したら本当に命を落としてしまう。


 僕は彼女がこちら側に深入りしない事を願い皆へと連絡をする。


「麗香に危害を加えようとしたヴァンパイアを1人逃がした」


『まかせて、私が捕らえるわ』


 朱鳥先輩なら安心だな。

 ……さて、お尻をちゃんと拭きに戻るか。

 僕はうんこという最大の敵と再戦しに、トイレという名の戦場へと舞い戻った。――――――








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