19. 弁当のお礼
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AIイラストはあくまでイメージとしてお楽しみください
「あらぁ!フフフフ!凛華ちゃんたら、舞い上がりすぎよ~」
何故僕らが理事長室に集まっているか、事の顛末を聞いた璃々奈さんは笑いながらお茶をすする。
笑いながら飲むとかなりえづきますよ。
まぁ、そんなこと言ったってしょうがないか。
「フフフフ! ッケホケホ! やだわ~もう」
「は、母上落ち着いて」
凛華姉さんがかなりえづいた璃々奈さんの背中をさする。
それより渚先生と凛華姉さんはどういう関係なんだ?
美香さんはおじさんとなんか小難しい話をしに神社にもたまに顔を出していたんだけど。
渚先生も政府の関係者なのかな?
「それより渚先生って凛華姉さんとは……小さい頃の約束も知っていたし……」
「あぁ、渚は私の姪っ子で凛華の師匠でお姉さんみたいなものよ」
「えぇ!?」
「こーちゃんがきたからって周りに迷惑かけちゃダメよ、これからいくらでも会えるんだから」
「申し訳ない、母上、なぎ姉」
「学校では渚先生だ」――――――
――――――
死角に置かれたきゅうりにビビる猫のように飛び上がって驚く僕をよそに理事長室での一幕は終わった。
「それじゃあ小さい頃の約束って凛華先輩が勝手に言ってるだけなんだー」
「そうだよ、島で久しぶりに会ったけどまだ本気にしていたんだ」
「え~w凛華先輩カワイイー!」
そして今は昼休みだ。
僕は弁当を麗香に貰って1日平日を挟んでから休日に入ったのだが。
休日に麗香からLEENがきた。
ちなみにLEENはラインだ。
—―――――
Reika あんさー、アタシの弁当美味しいって言ってくれたじゃん?
NR うん、めちゃ美味しすぎて泣いちゃったよ、世話をかけたね
Reika なんかあったらまた泣いてもいーよwお姉さんがよしよししたげるからw
NR それは正直嬉しいから、またお願
NR 間違えか
NR 間違えた
NR 間違えて送信しちゃった
Reika 何焦ってんのwwかわいーじゃんw
NR いや、バナナ落っことして焦っただけ
Reika なにそれw
Reika そんでさ、こーがさえ良ければこれからも弁当作ったげるけど
NR いや、流石にそこまでさせるのは悪いからいいよ
Reika でも美味しかったっしょ??
NR うん
Reika じゃ、これからも作ったげるから! 料理の練習台ね!
――――――
と、こんな感じで麗香が弁当を作ってきてくれる事になった。
なんかすごく申し訳ないな、ほんの少し妹の面倒みただけだっていうのに……。
ちなみにNRはNight Rabittだ。
僕の名字の夜兎を直訳した。我ながら良いネーミングセンスだ……。
「ほら、こーちゃんw これ今日の弁当!」
「あ、ありがとう、でもその呼び方はさぁ」
「なんで? いーじゃんwかわいいしw」
「恥ずかしいよ……」
「照れてんじゃんwよしよーしw」
麗香が面白がって僕の頭を撫でてくる。
良い匂いするし、なんか麗香に撫でられると落ち着く……。
でも嬉しいけどなんか恥ずかしいぞ……皆見てるし……。
「ま、まぁ呼び方くらいなんでもいいか! 早く食べよう」
「今日も麗香は積極的だねー」
「まぁねw なんか弟みたいで構いたくなっちゃうんだよねw」
「煌河にあんま近寄るとスケコマシが移るよ」
「あ、すずねのツンデレ焼きもちぢゃんw」
「焼きもちじゃない!」
今日も女子4人は騒がしく笑い合っているが、この子達のおかげで僕は賑やかな学園生活をこれからも送るのだろう。
本当に感謝している。
今ならお土産も自然に渡せそうだな。
「あ、あのさ、皆に世話になってるからこれ、麗香のは多めに入ってるよ」
僕はクロッフルの箱が入った袋を鞄から取り出し、皆に渡す。
「クロッフルぢゃん!」「私これ好きだよー」「やったー!美味しそーw」「……」
良かった、皆喜んでくれてるかな。
涼音は無反応だけど、気に入らなかっただろうか……。
すると中身を見た麗香が新たに言葉を発する。
「あれ? なんか他に入ってる……」
「あぁ、一応サプライズのつもりで入れといたんだけど……」
麗香にはサプライズとして別のお礼も袋に入れておいた。
家に帰ってからのサプライズのつもりだったが、バレてしまったか。
「え、これ……」
「あ、あぁ健康祈願のお守りだよ……お菓子だけだとさ、弁当も作って貰ったから」
麗香には弁当も作って貰ったから何か他のお返しもないか考えたところ、僕はよく神社に顔を出すのでお守りなんかちょうどいいかなと思ったのだ。
でもこれからも弁当を作って貰う事になったんだよな……。
「健康でいてくれたらいいなって思って……とりあえずのお礼って感じで……」
「……」
麗香はお守りを握りしめたまま下を向いていて表情が良く分からない……。
気に入らなかっただろうか……。ご、ごめんよ。
「ご、ごめんよ、気に入らなかったかな……」
「もぉー、んなわけないじゃんー!w」
「んわぁ!?」
麗香の嬉しそうな声を聞き、僕の心配は安堵に変わった。
彼女は満面の笑みで僕の首に片腕を回した手で頭を撫でてくる。
「アタシのためにって選んでくれたんだ?w」
「う、うん、そーだよ……」
麗香に頭を撫でられるのは正直心地よく感じる、恥ずかしいから言えないけど。
でも皆見てるし、恥ずかしいからやめてほしいんだよな……。
「いい加減恥ずかしいって、早く食べよう!」
「照れんなよーw」
「て、照れてねぇし!」
「こーが顔真っ赤なってるー!」
「耳も真っ赤になってるよー」
「ほんとスケコマシ……」――――――
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