16. 将来の夢はお嫁さん
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AIイラストはあくまでイメージとしてお楽しみください
【編集、追記】
2024.01.04 18:00頃 如月 凛華フリガナを追加しました
「綺麗だな……」
暮れかける太陽の優しい夕日に顔を照らされ、昼の暖かい空気とは対照的な冷たくなってきた風が僕と琥珀の頬を撫でる。
僕は、巨大な白狐に変化し夕暮れの空を駆ける琥珀の背に乗せられ、山の山頂にある神社に向かっていた。
今日の休日は穏やかで充実した一日だった。
朝に神社でのんびりと鍛錬し、世話になった人々へおみやげを購入し、午後には主に小夜と琥珀の服や日用品のためショッピングをしていた。
小夜は見るもの全てに興味を惹かれ、ポーカーフェイスな顔のどこかに楽しそうな表情が見て取れた。
服にも興味津々で色々な物を試着してる姿が愛らしかったな、やっぱり女の子なんだなと実感させられる。
琥珀は僕と契約する前は良く人の文化を観光していたらしい、だが実際に経験するのは僕と契約してからで案外悪くないと笑っていた。
ちなみに今、小夜は疲れて家で眠っている、その間おみやげに購入したスイーツを早速おじさんご夫婦に持っていく途中、というワケだ。
学校での出来事も思い返し、僕はこの穏やかな日常に感謝していた。
攫われて島へときてから約1か月、スタリオンとやらになった時はどうなるのか不安でしかなかったけど
今ではこうして楽しく過ごしている。
穏やかなこの日常が続けばいいなと、暖かい夕刻の陽を瞳に焼き付けながらそんな事を考えていた。
「琥珀、ありがとう」
紅い太陽に反射する白銀の毛皮を纏った彼女の首を撫でながらそう言った僕に、琥珀は当然だと応えるように夕焼け空へと吠えていた。――――――
――――――
太陽がゆっくりと沈みゆく中、神社に到着し僕は琥珀の背からおりると同時に琥珀は人の姿へと戻る。
「ありがと、琥珀」
「うむ、大事な主を背に乗せ天を駆けるのも良い物じゃ」
そうか、琥珀は子狐時代以降は主を持たなかったんだよな、背に人を乗せるのも初めてなのだろうか。
そんな事を考え、僕は琥珀に礼を言う。
言葉を交わした僕らが社務所に向かおうと一歩踏み出した瞬間、その扉が開く。
クールな目付きをした高身長でとびきりの美人な鮮やかなロングヘアーのお姉さんが飛び出してきて、僕へと一直線に向かって抱き着いてきた。
「こーちゃん! 会いたかった!」
「あれ、凛華姉さん!?」
この人は【如月 凛華】。
僕の幼馴染で年上のお姉さんだ、そしてこの神社の宮司であるおじさんの娘である。
なんてこった、凛華姉さん、会うのは約5年振りだが色々な部分が急成長しており顔つきも大人っぽく様変わりし色気がグンと増した上にかなりの別嬪さんになっている。
凛華姉さんの柔らかいおっきなメロンが僕の身体へ当たり、僕は動揺してしまい色欲のコントロールが上手くいかず普通に勃起した。
「久々のこーちゃんの香り……♥」
「ちょ、ちょっと!」
凛華姉さんは僕に抱き着きながら、すぅーはぁーと僕の香りをこれでもかというくらいに嗅いでくる。
突然の出来事に慌てふためく僕を見かね、琥珀が凛華姉さんの首根っこを掴み僕から引きはがす。
「これ凛華、やめんか」
「む、夢幻天様、いらしたんですね」
凛華姉さんは幼い頃から一緒に過ごしてきたが、ある時家の事情で引っ越しする事になり、僕と別れたわけだ。
それからは長期休み等に会ったりしていたが、最後に会ったのは約5年前になる。
おじさんを見るまでまさかこの島にいるとは思わなかったが。
もちろん凛華姉さんも島の学園の生徒だ。そしてこの神社の巫女さんである。
この神社に良く通っている僕が凛華姉さんに会わなかったのは、本土へ遠征していたからに他ならない。
どうやら学園の、とある生徒が霊障やら瘴気に苛まれ、それを解決するため知り合いと一緒の方が安心という事で付き添いで凛華姉さんが一緒に本土へ行っていたみたいだ。
その事案は困った事に琥珀では専門外だったのでやむなく遠征していたらしい。
つまりは島に来た僕と行き違いになっていたのだ。
ておじさんに聞いた。
そんな事を考えつつ、僕は先ほどの凛華姉さんの感触を思い返しスケベな笑みがこぼれそうになるのを堪える。
しかし悲しいかな、僕の陰部はエレクチオン、天元突破しそうな程にテントを張っている。
これぞ笑みを隠して勃起隠さず。
ご立派ぁ!
「こ、こーちゃん……♥ 私に抱き着かれて反応してしまうなんて……♥ スタリオンとやらの話は本当だったという事か」
スタリオンの悲しい性を体で受け止め、おにんにんを勃起させたのを誤魔化すために前傾姿勢になる僕を、凛華姉さんは目敏く指摘してくる。
勃起を指摘されるのってなんか恥ずかしいな……やれやれ、スタリオンになって1つ賢くなってしまったよ。
「恥ずかしがることはないぞ、将来のお嫁さんである私が全て受け止めてあげるからな♥」
ぼんのーたいだんぼんのーたいさんぼんのーたいさん、僕は心の中で100回くらい唱えなんとか色欲をコントロールする。
そんな僕にまた抱きつこうとする凛華姉さんの間に琥珀が割って入る。
「コレコレ、話が進まんじゃろう、社務所に行くぞ」
「夢幻天様、私とこーちゃんは5年会っていなかったんですよ、大目に見てください」
「妾は数千年じゃ、それに今は琥珀じゃ」
琥珀の返答を聞いた凛華姉さんは、むぅとしながらも頭に?を浮かべていた。
そんな彼女と共に僕らは社務所へ向かう。そこら辺の話はまだ知らないのか。
そして社務所へ入り『今朝ぶりです』とおじさんと挨拶をし美魔女のおばさんとも挨拶をする。
相変わらずとんでもない人だ、とても二次成長期を終えた娘を持つ母とは思えないくらい若々しく綺麗な風貌をしている。
「莉々菜さん、ご無沙汰しています」
「あら! こーちゃんじゃない!男前になったわねー!」
おばさんと対面すると、余りの綺麗さにおばさんと呼ぶのも憚られ名前で呼んでしまう。
莉々菜さんに抱き着かれ思わずデレデレしてしまう僕に凛華姉さんは、負けじと僕に抱き着いてくる。
「むぅ、こーちゃん、私という者がありながら母上にデレデレするのは良くないぞ?」
「この子ったら、まだ将来の夢はこーちゃんのお嫁さんって言ってるのよ」
「そ、そんな子供の頃の話なのに……」
「子供の頃だろうが約束は約束だ、私はこーちゃんのお嫁さんだぞ♥」
そう今でも凛華姉さんは子供の頃の約束を使い僕にベタベタ絡んでくる。
家族以外の人がいる前じゃ凛としてクールに振舞っているが、2人きりや家族だけの状況だとこうしてベタついてくる。
前になぜこうもギャップがあるのか聞いてみたら『恥ずかしいから……』と言っていて可愛いと思ってしまったのは秘密だ。
この状況は以前は少々面倒だなくらいにしか思ってなかったというのにスタリオンになった今は割と悪くない、ムフフw。
そんな僕を見て情けないと思ったのか琥珀が咳払いして、話を進めるよう促してくる。
迷惑かけてすまないねえ。
「そ、そうだ、お土産があるんですけど、これ」
僕がおじさんご夫婦にと言って今日買ったクロッフルを差し出すと莉々菜さんはすごい嬉しそうにしてまた抱き着いてくる。
「まぁ! 私これ大好きなのよ、流石将来の息子だわ~!」
抱き着かれて頭を撫でられてる僕を見ながら凛華姉さんが悲しそうな表情をしていた。
「わ、私の分はないのか……?」
あ
「あ……凛華姉さんいるの知らなくて……ご、ごめん……い、一緒に食べれば良いんじゃないかな……」
「そ、そうか……」
数秒の沈黙の後、我慢できなくなったのか凛華姉さんは泣き出してしまった。
「うわぁぁーん! こーちゃんに嫌われてしまったぁ!!」
「ご、ごめんて! 凛華姉さんの事嫌いになんて絶対ならないよ!!!」
泣きじゃくる凛華姉さんを宥めながら、僕は一層騒がしくなりそうな学園生活に頭を悩ませつつもどこか楽しみを感じるのであった。
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気持ち良いので




