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11. お尻のおできでバックれる

ご閲覧ありがとうございます!

AIイラストはあくまでイメージとしてお楽しみください





「んん……ましゅまろぉお……」


 ん……もう朝だろうか、頭も働かないし、まだ眠い……。

 もう少しだけ眠りたい、このやわやわましゅまろにつつまれて……。

 ん~、やぁらかぁい……。


「ぁん♥ よしよし、妾はここにいるぞ」


 え?マシュマロ???


「ん?……んあぁ!?」


「お? 起きたか、眠りながらも妾の胸に頭を預けるとは、可愛いやつじゃ♥」


 なんとやぁらかいましゅまろだと思っていたなにかは琥珀の巨大なお胸様だった!

 忙しない太鼓の音のように心臓の鼓動を鳴らしながら僕は飛び起きる。


「わわわざとじゃないんですぅ!」


「妾はわざとでも良いぞ♥ ほれ、もうひと眠りしようぞ」


 そんなもう1ROUNDいくぜえみたいなノリで言われても、ムフフお主も好きよのぉ……。

 といかんいかん、ぼんのーたいさんぼんのーたいさん。

 嬉しそうに両腕を広げ、おいでおいでしている琥珀を僕はなんとか理性を保ち躱す。


「今日も学園なんだからダメですよ」


「また言葉遣いが戻っておるぞ」


「ごめんごめん、まだ慣れてなくて」


 そんな軽い会話を交わしていると、ジリリリと目覚まし時計が穏やかな朝にはけたたましい音をかき鳴らす。

 すると布団の中からもう一人、10歳を超えたくらいの少女が起き上がる。


「んん……こうが、うるさい……」


「あぁ、ごめんよ小夜」


 僕らの声か目覚まし時計がやかましかったのか、小夜が眠気眼を軽くこすりながら目を覚ます。

 う~ん小夜たんかわゆす。


「起こしてしまったのう」 


「琥珀様、こーが、おはよ……」


「んむ、おはよう、何度も言うが様はいらんぞ、同じ主の元に暮らす式神じゃ」


「わかった……琥珀……」


「ん~♥ 小夜はイイ子じゃ♥」


 素直な小夜を琥珀は抱きしめ頭を撫でる。

 小夜もお姉ちゃんが出来たみたいだからか嬉しそうだ。

 僕はそんな2人を横目に朝ご飯の準備をする。


 さて、それより何故小夜が人語を介して僕らと会話できているかだが、それは琥珀と僕が契約した昨日の話に遡る。――――


――――


「これからたっぷり恩返ししてやるからの♥」


 僕と契約した夢幻天という名だった琥珀は、爽やかな笑顔で僕の首に腕をまわし抱き着いてくる。

 幾千年も抱えた想いを僕に打ち明けてくれた琥珀を、なんだか愛おしく感じてしまい抱き着かれたまま思わず頭を撫でてしまった。

 お、怒られるかな?と思ったけどどうやら琥珀は煌びやかな尻尾をぶんぶん振って喜んでいた。

 そんな折、穏やかな空気を纏いつつも出来る社長のような風格を漂わせた男性が一人、宮殿へと入ってきた。


「夢幻天様、住民から報告がありましたが……おや?」


「おじさん……」


 なんと宮司であるおじさんが入ってきた。

 おじさんは社務所で仕事をしている間に『神社のあるお山の天辺から光の柱が迸っていた』と、この島の住民から連絡があったみたいだ。

 そして何が起こったのか空孤である夢幻天様に事の発端を聞きに来たのだ。

 その夢幻天様と式神契約してしまった僕は内心冷や汗をかきながらも平静を装う。


「煌河くん、夢幻天様は……?」


「え、えぇとぉ……」


 目をキョロキョロさせ辺りを見回すおじさんに合わせるよう、僕も左右に目を泳がし、冷や汗を垂らす。


「む、夢幻天様はぁ……」


「夢幻天様は?」


 緊張感が迸る一瞬の沈黙が空間を支配する。


「お、お尻のおできを相談するために思春期相談センターへ行きましたよ……」


「……」


 わ、我ながら苦しいか……?。


「ははは!!そんなわけないじゃろ!!!!」


「おぶぅ!」


 高笑いする琥珀に僕は背中をはたかれた。

 そしておじさんも笑ってる。なにわろてんねん。


「ははは! 煌河くんじゃないんだから!」


 そう、僕は幼少期に稽古が嫌でおじさんの道場をズル休みしようとした事がある。

 奇しくもその時と同じ言い訳をしてしまったわけだ。

 その時は結局ずる休み出来ず、嘘を看破された僕は、おじさんの娘である僕の幼馴染のお姉さんに引きずり出されたのだが、そんな事は今はどうでもいい。


「は、HAHAHAHA!!!」


 2人のノリに合わせて僕も同じように振舞い笑って誤魔化す。

 これでなんとかならないだろうか。


「それで夢幻天様、あの光は一体……」


 な、なんだと……。

 僕が笑い出した途端におじさんが何事もなかったかのように琥珀へと尋ねた。

 どーやら僕はおもちゃにされていたようだ、全く気付かなかった。

 おじさんと琥珀は、僕の焦っている様子が面白かったからか即興でプチドッキリを仕掛けたみたいだ。

 心臓に悪いよ心臓に。


 それと後から聞いたが、おじさんは琥珀の人型の姿を見た事があるらしい。

 以前2人で酒を飲み交わした日があり、酔っぱらった琥珀が人の姿になって絡み酒したそうな。


「うむ、妾は煌河の式神となったのじゃ!」


「そうですか、では煌河くんはやはり」


「彼の生まれ変わりじゃな」


 彼というのはおそらく、さっき夢で見たうん千年前の琥珀の初恋の青年だろう。

 どうも僕はその青年と同じ魂の持ち主らしい、まさか輪廻転生が本当に存在するなんて、正直そっちの方が驚きだ。


「だがそれが全てではないぞ、妾は今の煌河もとても気に入っておる」


 琥珀は僕と目を合わせる。なんかちょっと照れくさいな。


「じゃから妾は煌河の元で暮らすからの!」


「ではそのように取り計らいましょう」


「まぁ御神体はあるし、参拝客もあまりこんからの、妾は実際ここにいなくてもいいじゃろう」


「そうですね、お暇な時にでも来てくれれば」


 ん?


「あ、あの」


「どうしたんじゃ?」


 重大な事をサラっと流して会話を進めないでくれるかの?


「琥珀は僕のとこで暮らすのかい?」


「当然じゃろう、何ねぼけた事を言っておる」


 いやそれはまずいだろ、倫理観的に突き合ってない、間違えた、いや間違ってはない突き合ってもないし。

 もとい付き合ってない男女が一緒に暮らすなんて。


「男女がい「よい、みなまで言うな」


 僕の唇に琥珀の人差し指がおかれ言葉を遮られる。


「お主と妾は式神契約を交わした従者と式神じゃ、何もおかしい事などないじゃろう」


 まぁそれはそうなんだが……。


 琥珀に論破されてしまった僕は口を閉じ、納得してしまう。

 これって僕の感想ですよね?。

 すると……。


「夢幻天様、ずるい……!」


 扉から勢いよく飛び出してきた女の子が僕に抱きついてきた。

 いや、まさか……僕はこの女の子の事を初めて見る、初めて見るが。

 僕にはそれが誰だか分かってしまう。


 式神契約とは式神と術者を強く結びつけその存在が近くに居ればわかるし、少しくらい離れても大体の位置が分かる。

 だからこそ分かってしまう。


「さ、小夜……??」


「私もこーがと暮らす……」



挿絵(By みてみん)



 おやまあ、こんな別嬪さんになってしまって。

 小夜は齢12歳に満たない程の少女の姿になっていた。

 カラスを想起させる艶のある漆黒の黒髪に和服の良く似合う愛らしい少女だ。


 そんな可愛らしい小夜の姿を見て僕は、これからの楽しそうな日常へ期待混じりの溜息を吐く。


「まぁ、いっかぁ」――――



――――――




 とまあこんな感じで、式神2人との同棲が始まったわけだ。

 

 この島に来てから神社に入り浸るようになった小夜は、僕の見えないところで琥珀に稽古をつけて貰っていたらしい。

 その中で変化の術をマスターしたみたいだ。

 サプライズとして人の姿を見せる為、稽古していたそうな。

 そして琥珀と契約した結果、僕と琥珀はお互いに呼応し霊格が上がったようでその影響を小夜も受けたのだそうだ。

 鴉天狗へと進化した小夜は、人型が通常状態になり、変化を駆使して今まで通りのカラスの姿にもなれるらしい。

 そして昨夜の晩、2人に押すに押されて断り切れなかった僕は、挟まれて眠ることになってしまったというワケだ。


 色々回想をしている内に僕は身支度を整え、朝ごはんも準備できた。

 といっても冷食みたいなやつだけどね。

 スタリオンの健康状態を損なわないため政府推奨の品を勧められ、それを購入している。

 だから栄養面も心配する事はない。

 当然付け合わせの桃も切ってある。


「ごはんできたぞーい」


「お、桃とは粋な計らいじゃな♪」


「こうがのご飯、美味しいから好き……」


 それは僕が作ったやつじゃないんだぁ、ごめんよ……。

 今度小夜には人間界の事も色々教えないとな。


 朝食を取りながら会話をし、どうやら琥珀と小夜は僕が学校に行ってる間は神社でいつものお勤めをするようだ。

 といっても基本的に暇なので、小夜に勉学や社会(校外学習を含む)を教えたり、修行をするみたいだ。

 小夜の勉強には宮司のおじさんも、付き合ってくれたりするみたいだ。


 そんなこんなで僕らは小夜にご飯の食べ方を教えたり、これからの予定を話しながら

 昨日の夜に続き二度目の家族の食卓を楽しんだ。――――――



――――――












【夜兎 煌河助月守天道(やと こうがのすけつきもりのてんどう)】

169㎝ 

呪術、陰陽術の使い手

補助系統の術が得意

五行思想を用いた攻撃系の術式は全く使えない

怪異と戦闘する際に基本である肉体活性(身体強化)も効果が低い


能力、素質

陰陽師、呪術師、魔法使い、付与術師

妖刀使い、魔剣士、???師、???人、???


「式神契約」

契約効果:式神契約時の主の想いを込めた呪力により式神が様々な恩恵を得る。

ステータスランク F~S+ EX



小夜さよ:カラス→鴉天狗】 人型:146㎝


主人公の初めての式神、幼少期から一緒にいる。

ひな鳥の時に助けられ、煌河に恩義を感じる。

人懐っこく人見知り。


筋力E 耐久D 敏捷S 妖力D 知力A 幸運B


呪力付与時

筋力D 耐久D 敏捷EX+ 妖力D 知力A 幸運B


固有能力

知覚、気配察知、影移動、獣変化


契約効果

健康(心身の状態が良くなる、静神系の妨害耐性、耐久力増加:小)

浄化(病魔や瘴気を払う)




琥珀こはく:空孤→天狐?】 人型:179㎝


島に着いてからの式神。島の守り神。

主人公を気に入り呪力が美味しいので式紙になる。

最強。

前世の主人公が子狐の時に助けた。

それ以来、好物は桃。

2代目???


筋力A 耐久A 敏捷A 妖力EX 知力S 幸運S


呪力付与時

筋力S 耐久A+ 敏捷S+ 妖力∞ 知力S 幸運S+


固有能力

神ノ覇気、神気操作、神気感知、守護神、白狐天来(変化)


契約効果

幸福(幸運値が大幅に上がる)

呪力の加護(呪力の吸収効率が上がり、呪力供給時に能力が大幅に上がる)



ご愛読ありがとうございます!

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