7. 男のツンデレ ~序章:終幕~
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ハシボソガラスの小夜がご飯をつつく姿を眺めながら今日1日の出来事を思い出す。
今日は転校初日でクラスに馴染めるか不安だったが、麗香を中心に関係の輪が広がり割と上手く過ごせた……と思う。
柱に小指ぶつけたりうんこ踏んだりで最初はどうなる事かと思ったが、無事に仲良くできて良かった。
長期休暇中に麗香に会ってなかったらこうはならなかっただろう。
麗香との出会いをもたらしてくれた、天使なるーちゃんに感謝。
サンキューるーちゃんフォーエヴァーるーちゃん。
放課後には僕の歓迎会が行われ、用事のない人達で様々な娯楽が併設されるアミューズメント施設へと繰り出した。
ボーリングやらダーツやらビリヤード、様々な遊びをしたわけだが、中でも一番やばかったのはビリヤードだ。
女子達がボールを突く時のポーズがなんていうか、実に艶めかしかった。
なんせ発育の良い女の子達のナイスバディが強調されるおかげで、がまんが大変だった、何がとは言わんが。
途中から僕が何かをがまんしているのを察したのか、胸元が開けた状態でくっつかれ
「こーがどこ見てんの~?w」だの
ぷりぷりのお尻を突き出したビリヤードの構えで
「見て見てーwこれからタマ突きするから見ててよw」
なんてからかわれた、実に良い日だった。トゥフw
それとクールな雰囲気を漂わせる久遠 涼音さんが時折冷ややかな眼差しで僕の事をジーっと見つめいたのだけれど……そ、そんなにキモかっただろうか。
まぁでもクールギャルに冷たく扱われるのもやぶさかではない。ぬふふふw。
ふぅ……、そんなこんなで今日は色々あったが楽しい1日だった。
「あびゃびゃあ」
幸せ満点の1日を思い返しスケベなニヤケ面をしていたら、小夜がつついてきた。
あ、あぶな、そこ、そこ目ぇ!目はやめろ目はぁ!――――
――――
煌河の転校初日の放課後、麗香は煌河に切り出した。
「あのさ、この前はホントごめんね? アンタが倒れちゃった時さ」
「あぁ、全然気にしてないよ、何か理由があったのかななんて思ったし」
当の本人は気にしていないのかもしれないが、彼女はそうはいかなかった。
こっちが助けて貰いっぱなしで結局自分は何もしてあげられなかったからだ。
彼は負担を抱えながら、るーちゃんを助けてくれたというのに、目が覚めた時にどれだけ心細かったか……。
それを考えると麗香は胸の奥が切なくなるのを感じていた。
「呼びかけて顔ペチペチしても全然反応ないし、あん時、携帯の充電も切れちゃってさ
交番に電話借りて救急車呼んだけど、いなくなってて……ホントにごめんね……」
麗香は自分の状況を話したが、彼の状況からしたら言い訳に聞こえるかもしれない。
見知らぬるーちゃんを助けてくれるような彼がそんな人間じゃないのは分かってる。
でも、あの時自分は助けようとした事をどうしてもを知って欲しかったのだ。
「よかったあ……最悪不審者が幼女を誘拐しようとしてたなんて通報されたかと思ったよ」
「そ、そんな事しないって!」
「冗談だよ、でも助けようとしてくれたんだ、逆にこっちが申し訳ないよ……倒れちゃってごめん……」
彼が自尊心の薄い人間なのか、和ませようとして冗談を言ってくれたのかは分からない。
どちらにせよ麗香は彼が嘘を付いているようには見えなかった。
彼はほんとに自分が倒れた事を申し訳なく感じている。
麗香は自分が一切攻められていない事にホッとしたが、そんな彼にどうしても感謝を伝えたいと思った。
こーがの頭をわしゃわしゃと撫で、麗香は明るく気を取り直す。
「なんでこーがが謝んだよーw 近い内なんかお礼するから、楽しみにしてなーw」
そして長期休暇明けから2日目の朝、学園へ登校する中、麗香は昨日の自分のセリフを思い出し少年へのお礼を考えていた。
「お礼どうしよっかなぁー……」
いけしゃあしゃあと楽しみにしてろなどと言ったはいいが、どんなお礼をするかなど正直何も思いついていない。
「れ~いか~、おはー」
足取りの重そうな友人の背を見つけ、後ろから肩を叩きながら陽菜が声を掛けた。
「陽菜おはよ」
「なんかまた虚無ってる? きのーは上がってたのに」
「大したことじゃないんだけどねー、こーがのお礼どしよっかなーてさ」
「あーねwそんなに悩んでんなられいか自身プレゼントしちゃえば? おねーちゃんが男なんて
乳見せれば一発ってゆってたし!」
「スタリオンだしいいかもねーw」
「昨日も遊んでる時ウチらの身体見て顔赤くして喜んでたしw」
2人は昨日の出来事を思い出し笑い合う。
「まぁ、でもあの人の言う事はアテになんないわw」
「確かに、ウチのおねーちゃんだしw」
陽菜の姉は、やんごとない程の男好きで休日には島の外へ出て男を漁っている。
帰ってくる度に『今日も大量だったわーw』等と宣ってはいるが、その翌日
陽菜は家の床に、レンタル彼氏の利用明細が落ちているのを見つけた事がある。
自称モテ女の異性にだらしない女性を想像し、2人はクスリとし
陽菜は当のお姉ちゃんの将来を心配する。
朝の通学路を談笑しながら歩みを進め、学園に到着した2人は教室のドアを開く。
すると、なにやらこーがと千冬が何かについて熱弁していた。
2人はアニメ好きでウマが合うのか昨日も最近流行のアニメについて話していた。
そしてこーがをジーっと見つめる涼音の姿があった。
「「はよー」」
「おはよう」「おはおは」「おはよ」
各々挨拶を交わし麗香と陽菜は席に座ると同時に陽菜が切り出した。
「んで2人は何の話してんの~?」
「男性女性のツンデレはありかなしかって話ー、私は男性はアリで女性はナシ派なんだよねー」
「僕はその逆、男は素直であってこそ魅力的なんだよね、大体ツンツンばかりしてる男の何が良いのか
今の僕には理解できない」
アンイストーアンイストー。
彼は小学生の頃に善意で譲った給食のプリンを顔面に投げられ、後に『ホントは嬉しかった』等と言い出した大たわけものを思い出しながら言った。そんな思い出はアンインストー。
「分かってないなー、普段強がってるけど弱さを自分だけに見せてくれるようなギャップに女性はときめいちゃうんだよー」
「譲ったプリンを顔面にぶちまけられるくらいなら一生分からなくていいんだ、僕は」
「な、何の話??」
しばらくして、少し考えこんだ陽菜が煌河に問いかける。
「じゃあさ~、こーがはれいかのおっぱい揉みたいかって聞かれたらどーすんの?w」
「ひなー、何言ってんのw」
多少の気恥ずかしさを感じながらも平静を装い、麗香はひなの言葉を茶化す。
「……」
「「「「……」」」」
「べ、別に揉みたくねぇし……w」
((((めっちゃ揉みたそー……))))――――――
――――
~序章:終幕~
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