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第4話 この世界ってどんな世界?

 とりあえず仮登録を済ませた俺… じゃなくて『私』は、受付嬢のお姉さん『ミリア』さんに案内されて、ひとつの部屋に入った。

 ミリアさんが魔法の明かりを()け、寝る時の為に消し方を教えてくれた。

 部屋の中を見渡すと…

 うん、普通のビジネスホテルの(ひと)()()って感じだな。

 勿論(もちろん)、電気の無い世界だから冷蔵庫なんかは無い。

 ベッドと机と椅子が置いてあるだけ。

 それとは別に、シャワーとトイレがあるのは助かった。

 電気は無いけど水道設備が存在してるのは良かったな。

 ずっと山の中で生活してたって設定を話したら、ミリアさんは街の事や国の事を話してくれた。





 ─────────────────





 この街は『ロザミア』って名前で『イルモア王国』の王都『ヴィラン』から馬車で10日の距離にある中規模の街なんだそうだ。

 王都までに2つ中規模の街が、5つの小規模の街と宿場町が()るそうだ。

 魔法は全ての人が使えるらしいが、大部分の人が使えるのは『火を()ける』程度の(いわ)(ゆる)『生活魔法』なんだそうだ。

 そして俺… いやいや、私みたいに『魔法で病気や怪我を治療する』事が出来るのは、極一部の限られた人なんだとか。

 て~事は、この世界で『魔法医』として生きていけそうだな。

 元の世界では医科大学を卒業してるから知識は持ってるし、必要な能力を魔法で()(ずい)させれば完璧かも!

 多分…

 ちなみにイルモア王国は国としても中規模で、東西を別の国に(はさ)まれている。

 南北は海に面しており、ほぼ正方形に近い形なんだとか。

 東の国境から西の国境、北の海から南の海までは、どちらも馬車で1ヶ月ちょっとの距離。

 この世界の1年は地球に近くて360日。

 1年は12ヶ月に分かれており、それぞれ30日で区切(くぎ)られている。

 (わか)(やす)くて()いね!

 日本みたいに四季があるのも(うれ)しいな♪

 いろいろ話を聞いて(わか)ったのだが、この世界の文明や文化は地球で言えば『中世ヨーロッパ』って感じらしい。

 こりゃ医学知識以外も何かと役に立ちそうだな。

 ついでに貨幣価値なんかも聞いておいた。

 一応、山の中で自給自足生活していて金銭感覚が無い設定にしてあるから、ミリアさんも親切に教えてくれた。

 この世界で使われているのは安い方から『銅貨』『小銀貨』『銀貨』『小金貨』『金貨』『大金貨』の6種類。

 それぞれの価値を日本円に置き()えると…


 銅貨・・・・・十円

 小銀貨・・・・百円

 銀貨・・・・・千円

 小金貨・・・一万円

 金貨・・・・十万円

 大金貨・・・百万円


 って感じらしい。

 もっとも、大金貨は(ほとん)ど出回ってないらしく、見た事は無いんだとか。

 普通の人の平均的な(かせ)ぎは、月に金貨3枚~5枚だそうだ。

 30万円~50万円って感じか。

 ベテランのハンターになると、多い時には月に金貨10枚近く(かせ)ぐらしいんだが…

 その代わり、(ほう)(しゅう)の多い仕事は危険を(ともな)う仕事になる事が多いから、怪我の治療なんかで(かせ)ぎの一部は消えてしまう。

 更に言えばロザミアに魔法医が居ない為、怪我の治療は(もっぱ)ら薬草(だよ)り。

 薬草は自分で採取・調合するか、(くす)()が調合した物をギルドで買うかの()(たく)

 怪我の状態によっては自分で()りに行けないからギルドで買う事になるのだが、(くす)()もロザミアには居ないそうで…

 (ほか)の街で開業している(くす)()にギルドから薬草を送って調合を依頼。

 だから、どうしても高額になるんだそうだ。

 それでも完全に治るかは(わか)らないそうで…

 完全に治らなかった場合、我慢してハンターの仕事を続けるか、引退して(ほか)の仕事に()くか…

 何処の世界でも、お金を(かせ)ぐって大変なんだなぁ…

 そんな話を聞いているうちに眠くなってきたので、ミリアさんとの話を切り上げて寝る事にした。

 明日はギルドマスターに会って本登録だな。

 試験とか無いよな?

 不安と期待を(いだ)きながら、俺… 私は眠りについた。

今回は世界設定の説明って感じにしました。

よくある設定だとは思いますが、気にしない事にします。

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