表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/13

第3話 退屈な授業



 教壇に立つ教師が、滑らかに言葉を紡ぎながら、黒板に数式を書き込んでいく。

 顔を動かす視線だけ、周囲に向けてみる。


 退屈そうな者。

 あくびをこらえている者。

 船をこいでる者がいた。


 他の皆は学校の授業なんて退屈だと思ってるだろう。


 でも僕は別にそうとは思わない。


 面白みがないと感じるのは、面白い部分を探さないだけ。


 どんなに退屈に思えるものだって、それなりの面白みが備わっているのだ。


 例えばこの授業の中で、どれだけ担任が口癖の言葉を口にしたのか、とか。


 例えば、汗っかきな担任が、こんな暖房もつかない寒い教室の中で、何回ハンカチを取り出したか、とか。


 探せばいくらだってある。


 授業の内容?

 そこに面白みなんてないよ。


 カリスマ的な教え方でもないし、真新しい発見があるわけでもない。

 至って平凡で、刺激のない、新鮮味の感じられない退屈な授業だし。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ