プロローグ
ぜひ楽しんでください。
私の名前は神夜夕陽、地味で平凡だった私が、今年から超名門の私立晴天学園の生徒になりました。
私立晴天学園は全校生徒...何人だったっけ?...まあいいや!とにかくとても大きな学園です。
そんな学園の入学式も終わり、私は今、
「なぁ、君新入生だろ、俺この近くにある超旨いラーメン店知ってんだけど、今からいっしょにいかね?」
校舎裏で怖い先輩達に絡まれています!
いや、どういった経緯こうなったかというとですねえ、まず入学式が終わるまでは良かったんです。でもその後すぐに先輩達の部活勧誘が始まって私の数少ない友達の星乃ちゃんとはぐれてしまい先輩の勧誘から逃げるために人のいないはずの校舎裏に逃げてきたら怖い先輩に見つかって今に至ります。
というか先輩!ラーメン店なら私はもう全国行って食べ尽くしているのでけっこうです!
そんなふうに言える訳もなく、というかナンパとか壁ドンとかならもっとカッコいい先輩にしてほしかった!
「なぁ、なんか言えって。」
ぐすっ、、怖いよお誰か助けて。
「おいこらお前、なに後輩泣かしてんだよ。」
その声はとてもきれいに思えた。
声のしたほう見ると自分よりも少しだけ大きな少年が立っていた。
少し長めの黒髪に、濁りのないきれいな黒目、それに少女よりの整った顔、私のドストライクでした。
「ああん?って、朝日さん!」
「んっ?なんだ梅雨空じゃねえか、お前勧誘するのはいいけど相手選べよ、ほら後輩泣いてんじゃんか。」
「えっ?あっ!ほんとだ、ごめんな、後輩」
えっ?えぇーーー!まさかの知り合いー!えっ?この怖い先輩とこの私のドストライクの先輩が?えっ?えっ?え~、
「では、朝日さん自分はこれで失礼さしていただきます。」
「んっ?おう!また食べにこいよ!」
「はーい!」
私は呆然とその光景を見て固まっていた...はっ!私のドストライクの先輩がいつの間にかあんなところに!
急いで追いかけないと、ってはやっ!元陸上部だった私が追いつけないなんて、
先輩は何やら急いでいるらしく、とんでもない速さで校門を抜け、住宅街の路地裏の一角に入っていった。
路地裏を進んで行くと、少し古いラーメン店があった。
なになに、小桜?先輩はおそらくここにいる。私が直感がそうつげた。
そして私はラーメン店小桜の扉を開けた。
ブックマーク感想評価お願いします。