始まりと思惑
今作は序章ですので話の始まりに触れてみてください。
「やぁやぁ皆様初めまして、いきなり冒頭から失礼いたします。
この物語の神様的存在(自称)狐でございます。
以後お見知りおきお、さてさて本題と入らせてもらいます。
皆様は人間の考え方や思想、常識などをどうお考えかな?私はなんともつまらなく、なんとも楽しいと考えている。
そんなところに、面白そうな人間が1人見つけちゃった私狐は、少し化かし上げようかと考えております。
そんな神様の戯れに付き合わされる少女と私の奇妙な物語お楽しみあれ。」
第一章 狐との出会い
「…ねむい」
こんな一言から始まる今日は世間一般的に
どこにでもある朝と位置されるとこであろう
そんなことを考えている私の名前は
(宮川 美琴 )(みやかわみこと)
・高校生2年生 17歳 趣味は昼寝
あれ?なんで私自己紹介なんてしてるんだろ?
朝は嫌だな…寝ぼけて1人で自己紹介してる
「美琴ー早く起きなさい!」
面倒な母の声が響き渡る
正直あと3時間は寝たいところだ…
ふと時間を確認すると、7:58と表示されていた
私の家から学校までは20分ほどなので、
まだ全然間に合うのになーと考える
えっ?支度は?ズボラな私になーにを期待してるの?
そう嫌味を言う間に支度を終わらせ家を出る
「美琴、おはよー!」
学校へ行く道中後ろから声をかけられた。
友達の紅葉だ、
「おはよ、紅葉…今日も朝から元気だね」
少し面倒そうな雰囲気で声を返した。
紅葉とは中学からの友達で、バスケ部のキャプテン
元気が取り柄のポニーテールが似合う女の子
「いやー美琴が元気なさすぎなんだけど
どうしたの?また寝不足?」
「私はいつでも寝不足なの…朝から紅葉の
テンションはこたえるわ…」
「それって何気にひどいわね…」
「ごめんごめん〜謝ります」
こんな感じのやり取りで学校へ向かう
そういつも通り何も考えず、ただただすぎる時間を
退屈の2文字で片付けてしまう。
1時間目がはじまる
私はもちろん睡眠時間突入
席は一番後ろの端、前には身長の高い男子
いわゆるベストスポットなのだ
さてさておやすみなさい…
ふと気づくと夢の中?意識がはっきりしていた。
周りは森?少し薄暗い森といった印象を受けた
そうかこれは夢かとすぐ確信に繋がったのは
言うまでもない
「はぁー奇妙なところだな、さっさと起きよ
でもあれ?どうやって起きるんだ?
んー起きろゴマ!なーんてね1人ならなんでも
しちゃえる自分が恐ろしい」
「なーにをしているんだい?」
この世界は自分一人だと思い込んでいた
夢とわかっていても恥ずかしい…
恐る恐る後ろに振り向くと…
そこに居たのは狐だった。
「なんだ、狐か…?なんで狐が話すの?」
ホッとして冷静を取り戻すと
疑問が生まれる…狐が話したのだ
「なんだい?ここは夢の世界だよ?
狐が話したくらいで驚かないで欲しいね、世の中には1匹くらい話せる狐がいてもおかしくないだろ?」
「あーたしかに一理ありだね」
その言葉に納得してしまった。
「ほんと、これだから人間は困るよ…
考え方が脆く浅く、常識なんていうないものに
囚われているんだからね」
そんな一言に少し嫌悪感を覚える
「狐が言うね?あんた何様?」
「私のことはどうでもいいのさ、さて美琴ちゃん
君は、そんな退屈な毎日が楽しいかい?
そんな常識や価値観で楽しいかい?」
意味のわからないことを言う狐だ
「あんた何を言ってるのさ?哲学かい?
私はそんな面倒ごとには関わりたくないんだよ」
その一言のあと狐の目が変わる
真っ赤な目に…まるで化け物だ
「なら見せてあげよう…」
気がつくと家の前に居た…いや正しくは
家があるべき場所の前だ、私の家だけ空き地をなっている、周りを見渡してもどこにもおかしくはない
「ちっ…変な夢を見やがる」
「どうだい?ありえないと思うかい?
この現象についての美琴に意見を聞きたいものだね。」
「何もこうもないよ?こんなありえない事夢でないとありえないから…」
家が跡形もなくなることなどありえないことなのだ。そうありえないこと・・・・
「ありえない?それは誰が決めたんだい?家がなくなること?
君たち人間は何の根拠もなく事象を決めてしまう、
そんなことが君たち人間の愚かなところだときずかないとは」
この狐の言うことは意味が分からない。
美琴はそう考えながら否定していた。
それはきつねの言っていることではなくて、興味や理解をしようとしている自分に
対してだった。
「本当に意味がわからないわねさっさと夢から覚ましてくれないかな?」
「意味が分からないか、、、本当に面白い存在だな。
では他のことで考えてみようかな?
人が倒れているしよう、君は助ける?
助けないよね?だって君たち人間は人を助けることより
助ける自分がどうみられるか、誰かが助けるんではないかとね・・・・
そんなこと誰が決めたんだい?
周りは何とも思っていないかもしれないね、誰も助けないかもしれないのだよ?
君が助ければ助かる命も救えなくなるかもしれないのに・・・
常識など捨てみたくないかい?」
やはり興味がわく、理解したくなるいやもうすで理解しているのだ
そして考える
「だからなんなの?私にどうしろと?」
「これは夢だよ?考えるの君次第だよ?
さーて夢もここまでだよ」
その一言で目が覚めた
変な夢をみたものだと、しかしあの狐のいうことが気になった
馬鹿馬鹿しい・・・考えることをやめよう
(きみは楽しいかい)
本当に面倒な狐だな、あいつのせいで寝れない
昼休み紅葉と食事をとる
「今日の美琴ずっと変だよね?授業中は起きてるし
なんかずっと考えことしてるよね?」
紅葉にはばれているようだ
こいつ超能力者か?と考えたりしながら夢のことを伝えた
「あはははは!!美琴がそんなことで悩むなんて
どうでもいいって終わりそうなのにね」
私自身そう思ってしまう
でもあの狐はまちがったことは言っていない。
そう確信もしているのも事実だった 続く