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アリシアの過去その2
オルビアの町
キン!キン!と金属音が辺りに響いている、十歳になったアリシアがメッシュに剣を教わっているのだ。
「だいぶん良くなったなアリシア」
「ほんと?」
「おう、お前にはセンスがあるよ」
まだ活発な性格に変わる前で大人しい性格のままのアリシアは、メッシュにセンスがあると褒められて控えめに微笑む。
「だが、お前はもっと積極的になった方が良いな、今のままじゃいざと言う時に気持ちで負けて負けちまう」
「積極的にかぁ、泣き虫な私になれるかな?」
「なれるさ、人は変われるもんだ」
「・・・、メッシュさんがそう言うなら私頑張ってみる!」
「おう!」
頑張る!とガッツポーズをするアリシアの肩をメッシュはポンポンと叩く。
この後、アリシアはメッシュに言われた通り変わる為に努力を始める、そして変わろうと頑張った結果、グレイとシメラと言う初めての友達が出来た。




