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第一部一章、殺人鬼を追えプロローグ
夜、オルビアの町
一人の女が必死になって何者かから逃げていた、余程怯えているのか全身から脂汗を掻き必死になって何かから逃げている。
「来ないで、こないでぇぇ!」
必死になって走る女性を追う影、性別も分からないそれは、不気味な笑い声を通りに響かせながら女性を追い立てる。
「ヒヒヒヒヒヒヒ」
「いやぁ!」
遂に耐え切れなくなった女性はその場に座り込んだ、獲物との追いかけっこを楽しんでいたそれはつまらなさそうな様子で女性に近付くと武器を振るい、女性の首を斬り落とした。
「ヒッ!ヒヒヒ、フヒャハハハハ!」
夜の町に再び不気味な笑い声が響き渡る。