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セブンススタイル  作者: ブレイブ
第二部、序章、未来のアリシア
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アリシア達の方針

今章を一章から序章に変更しました。

エンジェルズ、ファントム格納庫


アリシアはギルに会いにファントム格納庫にやって来た。


「ギル、久し振りね・・・」


『オーナー、・・・、未来のあなたでも帰って来てくれて嬉しいです、闇に堕ちたと聞いてもう帰って来てくれないと思っていましたから・・・』


「私も嬉しいわ、あなたと敵としてじゃなくて、味方として話せて」


アリシアはギルスに近付くと装甲に触れる、そしてギルスのコクピットに乗り込んだ。


「懐かしいわね、このコクピット、ねぇ私に動かせるかしら?」


『恐らくは・・・、オーナーはオーナーですので』


「試してみる・・・か」


現在のアリシアとの戦いでギルスは必要不可欠な戦略だ、何故なら相手は同性能のレギルスを使ってくるからである。


アリシアはコクピット内のエンジンスタートボタンを押しエンジンを押し網膜認証を行う、するとヒィィン!と言う音と共にエンジンが起動した。


「良し、未来の私でも動かせた、改めてよろしくね、ギル」


『はい、オーナー、現在のオーナーを必ず元に戻しましょう!』


「ええ!」


未来のアリシアは五年振りにギルスと相棒になった、アリシアは暫く彼と話をしてからエンジンを停止させ、この場を離れる。




エンジェルズ、ボスの部屋


「アリシアか、俺が見込んだ通り美人になりやがって、俺の目に狂いはなかったな」


ボスは五年歳をとったアリシアを見て顎に手を当てるとうんうんと頷いている。


「ありがと、それでね?ボス、他のスタイル使いの場所を調べておいてくれないかしら?、もう一人の私は箱を開けさせまいと残りのスタイル使いを狙うはずなの、だから絶対に先手を取らなきゃいけないの」


「了解だ、それでよ、アリシア・・・」


「・・・、私を兵器扱いした事を謝るつもりなら何も言わないで」


「・・・、分かった、一日以内にスタイル使いの居場所を調べる、待っててくれ」


「ありがとう」


アリシアはボスにお礼を言うと背を向け部屋から出て行こうとする。


「待てアリシア、これを持って行け」


ボスはアリシアを引き止めると何かを放り投げてアリシアに渡した、それは紅い花の髪飾りだった。


「これは?」


「お前の母さんが付けていた髪飾りだ、お前の両親が住んでいた家から見つかったものを俺が預かっていた、もう一人のお前に渡してやって欲しい」


「・・・、分かった、絶対に渡しておく」


「頼んだぜ」


アリシアは髪飾りをポケットの中に入れボスの部屋から出た、次の目的地は自分の部屋だ、仲間がそこに集まっている。



アリシアとメアの部屋


アリシアが部屋に入るとメアが笑顔で出迎えてくれた、アリシアは思う闇に堕ちる前より距離が近いと。


「メア?、離れてくれない?」


アリシアは腕に抱き着いて来たメアに離れてくれと頼む。


「嫌です」


しかし即答で拒否された。


「・・・、仕方ないわねぇ」


これはどうやっても離れてくれなさそうだと思ったアリシアはそのまま部屋の中央に行く、そこには愛理とアイリーンとグレイとシメラがいた。


「それじゃ今後の行動について説明するわね?、現在の私はこれから私達の邪魔をする為、残る水と土のスタイル使いを殺そうとするの、だから私達は二人のスタイル使いを守りつつ、鍵を開ける、そして、メアをゼロの魔力のスタイル使いに覚醒させるわ、それが最初の私達の行動よ」


「最初の行動は分かった、その次はどうするんだ?」


最初の行動を理解したグレイはその次について質問した。


「次はメアの武器を作る」


「私のですか?」


「ええ、これからの五年間あなたはいつも剣は市販品の物を使っていたわ、でも敵として思ってた、あなたの武器なんて怖くないって、だからあなたには強い武器を持ってもらう」


「でもどうやって作るんですか?、そんなすごい剣・・・」


「真理って言う名の凄い鍛冶屋の噂を知ってるわ、ねぇ愛理さん?」


「・・・、また下界に降りて余計な事言い回ったな・・・、はぁ良いよ、お父様に頼んであげる、メアの剣を作ってくれってね、その代わり素材は自分で集めろって言われると思うから、それは理解しておいてね?」


「勿論」


アリシアも理解している、強い武器を得る為には自分達で動かないといけない事もあると言う事を、だからこそ自分達で素材を集めることに不満はない。


「その後は、今の私と全面的に戦いましょう、何度も何度も戦って説得する、とにかく諦めちゃダメ、良いわね?」


「分かっています、絶対に諦めたりなんてしません!」


「ふふふ、その意気よ、それじゃあ、頑張って行きましょう!」


「「おー!」」


大きな声を上げながら天に向けて腕を振り上げたアリシア達と現在のアリシアとの戦いが始まろうとしていた。


「そういやさ、今のアリシアが皇帝になるのはいつなんだ?」


「・・・、そうね、早かったら一週間以内かしら、新体制を構築するのならば早い方がいいのは確かですもの」


「アリシアちゃんが敵の親玉になっちゃうんだね〜」


「ふふ、敵の親玉を奪っていけないと言う決まりはありませんよ?」


「そうですわね、寧ろトップを奪われたら帝国は確実に混乱する、そうなれば攻撃のチャンスですわ」


「そう、今の私が皇帝になるのはそう言うメリットもある、だからこそ今の私を確実に取り戻し、トップを失い混乱している帝国を叩き潰す!!、それが私達の最終目的よ!」


(・・・、未来で皇帝をやっていただけはあるね、人を導く方法をこの子は知ってる、これは頼りになるね)


愛理は仲間達を扇動するアリシアを見て感心し頼りになると思った、同時に敵としてはとにかく厄介な敵であっただろうなと思った。


「それじゃあ、今日は特にやることもないし休みましょう、休息は確実に必要な事ですもの」


「はーい」


アリシアに休息するよう言われた仲間達は、それぞれ好きな行動を始め、確実に体を休め、明日からの戦いの準備を始める。

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