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滅びた世界
五年後の世界
どこに行っても、どこを探しても何もない世界をアリシアは一人歩いていた。
「・・・」
虚ろな瞳のアリシアは死ぬ事も許されない、アレを取り込んだ時に寿命などと言う物は失ったからだ。
「・・・、何?」
突然、未来のアリシアの目の前に光が現れる、それは愛理の剣エクスカリバーだった。
「これは師匠の・・・?」
アリシアはエクスカリバーを手に取る、すると崩れ去ってしまったが、アリシアは眩い光に包まれ、次の瞬間には・・・。
「ここは!?」
未来のアリシアが現れた場所、そこはアトリーヌ帝国であった、アリシアは漆黒のドレスを揺らしながら慌てて駆け出し、近くの店の中に入りカレンダーを確認する。
「五年前・・・?、師匠?、あなたは一体何をしたの?、でも・・・これで私はやり直せる!」
世界を滅ぼしてしまった女性、アリシア・レイティスは師が起こしてくれた奇跡に感謝をしつつ、未来を変える為に動き始めた。




