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セブンススタイル  作者: ブレイブ
最終部、終章、Hello Dream World
340/344

五話、スタイルホルダーズ

王都アルトシャルセン


オデッセルスはサードロット達だけでも舌を巻く程に苦戦しているのに、DIVAまで敵の戦力として参加され苦戦をしていた。


「はぁぁ!!」


剣に光を溜めてDIVAに飛びかかるオデッセルス。しかし彼の攻撃は強力無比なシールドに阻まれ。周りの聖騎士達を含めビームで吹き飛ばされ街に叩き落とされた。


「くはは!、見よ!人間ども!!、お前達の城を一撃にして落としてやろうぞ!!」


DIVAは胸部のビーム砲にエネルギーを溜めると放出した。放たれるビームは街を焼きながら城に迫って行く。


「させるかぁぁ!!!」


オデッセルスはそのビームを身を呈して防ぐ。他の聖騎士達もオデッセルスに続き。彼等は彼等の城を守り切った。


「団長?」


城をオデッセルスと共に守り切ったリーリナは地面に倒れ動かなくなったオデッセルスを揺する。しかし彼は声を発さない。


「団長!!、団長!!!」


彼に恋心を寄せているリーリナは彼の胸元に耳を当てて心音を聞く。すると微かだが心音が聞こえた為。癒しの魔法を放つが彼の魔力はどんどんと少なくなって行き間に合いそうにない。


「フハハ、愚かな、死を受け入れよ」


DIVAはオデッセルスをどうにか生かそうとするリーリナにビームライフルの銃口を向ける。それを見た聖騎士達は腕を広げてリーリナとオデッセルスを守るように立つ。


「フン、死ね」


DIVAは冷たく死ねと言い放つとビームを放った。


「くっ!」


リーリナはオデッセルスを体で庇いながら目を閉じる。しかしいつになってもビームは襲いかかって来ない。不思議に思ったリーリナが顔を上げるとそこにはメアと愛理がおり、ビームを二人で弾こうとしている所であった。


「力が足りないよ!メア、もっと力を上げろ!!!」


「言われなくても!」


「そうそう!良い感じ!、いっけぇぇ!!」


メリアと明日奈とラフォリアも加わった押し合いにDIVAは押し負けた。押し合いに打ち勝った愛理は振り返るとセラピーを呼び聖騎士達を回復させる。


「俺からGATEを奪った人間共がぁぁぁ!、」


自身からGATEをアリシアを奪ったメア達を見てDIVAは叫ぶ。メアはそんなこれを見てフッと笑う。


「あなたはよく言います、自分は完全なる存在だと!、しかし!アリシアがいないと完全な存在になれないあなたのどこが完全なる存在ですか!、そんなの絶対に違う!、そしてこの世界に完全なものなどない!、みんな違うからこそこの世界は存在出来て!これからも続いて行くんです!!」


「黙れぇぇぇ!!」


怒り狂うDIVAは空に手を向ける。すると空に巨大な機械のドラゴン、ドラグーンが転移して来た。DIVAはこの戦いの為に準備していたのである。自分の拡張兵装としてドラグーンを。


「さぁ!ゴミどもよ!、ドラグーンと合体し更に力を増した俺に葬り去られると良い!!」


DIVAとドラグーンが合体した存在、DIVAドラグーンとメア達の戦いが始まった。




王室


アリシアはグレイと共に王室にやって来た。王は金色の鎧を着た少女を見て頷くと近付く。アリシアは自身の王の前で片膝を着いた。


「シュルツ王、申し訳ございませんでした、操られ一時とは言えまた私はあなたを裏切りました、・・・どんな罰でも私は受け入れます」


「顔を上げよ、聖騎士アリシア」


どんな罰でも受け入れると言うアリシア。王は彼女を聖騎士アリシアと呼び顔を上げさせた。


「・・・はい」


アリシアは顔を上げて王の顔を見る。


「聖騎士アリシアよ、私はお前に新たな任務を与えようと思う」


「はっ」


「仲間達と共に奴を打ち倒せ、さすればお前の裏切りを許し罪も許そう、そしてこの戦いの後、お前の娘を私に見せておくれ、私にお前の宝を抱かせておくれ?、良いか?」


「勿論です!、シュルツ王!!、それと・・・私の罪はこれから先も絶対に許さないで下さい、それが私が犯してしまった罪の重さですから」


「・・・承知した」


アリシアは立ち上がると騎士の礼をする。それを見た王は頷く。アリシアはグレイと頷き合うと駆け出し。フュージョンスタイルを発動させテレシアとなり白と黒の模様が入った金色の鎧を身に纏うと空に飛び立った。



アルトシャルセン、上空


「サードロットどもよ!撃て!!」


DIVAはサードロットに命じメア達に砲撃をし自身も砲撃をした。それを見たアイリーンがシールドを貼り。復活した聖騎士達も手伝いなんとか防ぎ切る。


「はぁぁ!!」


愛理がDIVAに接近し斬りかかろうとするがサードロットに阻まれる。空に無数に浮かぶサードロット達は愛理達の行く手を的確に塞いで来て邪魔だ、まずは彼女達をどうにかしないといけないとメアが思った時。テレシアがメアの横に立ち肩を叩く。


「テレシア」


「はい、テレシアです」


「あのサードロット達が邪魔なんです、どうしましょうか?」


「ふっふっふ、任せなさい!!」


テレシアはそう言うとデータベースを開く。


「貴様!!、サードロットの権限まで奪わせたりはせぬぞ!」


「奪わないわよ?、でもね?」


テレシアはとあるボタンを押す。するとサードロット達は無表情な顔から意思を持った顔になる。そうテレシアはDIVAが奪っていたサードロット達の思考を与えたのだ。


「みんな!、私は!あなた達に自由をあげる!!、だからこれから先は好きに生きなさい!、そしてたまには私の所に顔を見せに来なさい!!、解散!・・・じゃなくて、取り敢えずDIVAの世界に戻りなさい!!」


「「はい!!、お姉様!!」」


声で地面を揺らすほどの大音量でサードロット達は一斉に返事をしバラバラにDIVAの世界に帰って行く。この瞬間、世界中の戦闘が止まった。


「・・・必ずだ!、必ずお前を俺にもう一度従わせてやる!!」


「私は二度とあんたなんかに従わない!、みんな!行くわよ!、DIVAを倒すの!!」


「「おお!!」」


スタイル使いや聖騎士達が空に上がって行く。そしてフュージョンスタイルを使うテレシアと並び立つ。


後の世の者達は彼らの姿を見て。こう語り継いでこう呼んでいる。スタイルホルダーズ、と。




「まずはあの下半身を落とすわ!」


「はい!!」


DIVAドラグーンは下半身に相当な数の砲門を備えている。このままでは街が流れ弾だけでも滅びると思ったテレシアは下半身の破壊をしようと言う。メア達はそれに返事をしDIVAドラグーンを囲むように移動すると皆で砲撃し砲門を次々と破壊し始めた。


「砲門を潰したくらいで!!、無駄だと分からぬか!!」


DIVAドラグーンは宙に剣を出現させると砲撃してくるテレシア達に放つ。それを見たテレシアは同じくソードビットを呼びぶつけて破壊し。メアの手を引いてDIVAと向き合うと斬り合いを始めた。


「うぉぉ!!」


ブゥンと、振り下ろされるDIVAのビームサーベルをテレシアはふぬぬと受け止め斬り払う。


「てぃやぁ!!」


そしてメアが突きを放ちDIVAの顔に傷を付けた。


「俺の顔に傷を!!」


DIVAは胴体部の砲門を開くとビームを放ちメアに当てた。ビームを喰らったメアはフラフラと落ちて行くが。ウォーリーの水に包まれ意識を取り戻す。


「メア!、頑張って!!」


「はい!!ウォー君!」


ウォーリーに元気付けられ復活したメアはすぐに舞い戻りDIVAの胴体部を斬り裂いた。


「ウォー君だって、やーねぇ私の真似?」


「ち、違います!」


テレシアにニシシと揶揄われたメアは顔を真っ赤にする。そうしている間にドラグーン部分が砲撃をして来た為。二人で回転斬りを放ち防いだ。


「見えた!、連結部!!」


DIVAとドラグーンを繋ぐ連結部を見つけたテレシアはメアと共にそこを斬り裂きドラグーンとDIVAを分離させる。


「師匠!、ドラグーンは任せた!!」


「おう!、任されたよ!!」


「よし!!メア!、決着を付ける!!」


「はい!!、必ず私達が勝ちます!!」


「お前らは負ける!!勝つのは俺だ!!」


DIVAはビームを放つそれをメアが弾きテレシアがさらにコクピットに穴を開けてソードビットをそこに叩き込み背中までの穴を開ける。


「穴が空いた所で!!」


DIVAはテレシアを蹴り飛ばし、メアは左手で掴むと地面に叩き付けた。その攻撃で血を吐く二人。それでも諦めずに顔を上げた二人は同時にブラスターを放ったが防がれた。


「まだまだぁ!!」


何度防がれても諦めない二人はまた接近戦を仕掛ける。

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