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セブンススタイル  作者: ブレイブ
第四部、七章、友の記憶を戻す旅
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二十九話

GATEとマイナスが泊まる部屋


「おはようございます!お姉様!」


時刻は朝の七時、姉と海に行くのが楽しみすぎて早起きしたマイナスがベッドでスヤスヤと眠るGATEの近くで大きな声を上げた。


「・・・」


その声を聞きスッと開くGATEの目。ゆらーと起き上がった彼女はマイナスに向けてニコリと首を傾げてから。マイナスの腕を掴みベッドの中に引き入れた。


「ちょっ!?、お姉様!?、海に行こうって!」


「まだ眠いもう少し寝る、離してると煩そうだしあなたは私に抱かれてなさい」


そう言ったGATEは目を閉じまた眠り始めた。


「んー!、このー!、・・・抜けれない」


マイナスは頑張ってGATEの腕の中から逃げ出そうとするが抜け出せない。


「あー早く海に行きたかったのに・・・」


朝早くから姉と共に海で遊ぶつもりであったマイナスはため息を吐く。特にする事もないマイナスは先程から頬に柔らかく当たっているGATEの大きな胸に顔を埋めて眠り始めた。



サンアンビーチ


GATEが二度寝しマイナスがその旨の中でか二度寝し始めてから三時間後、GATEとマイナスはサンアンビーチにやって来ていた。


「見ろよあの子・・・」


「ああ・・・すげぇ美人・・・」


黒いビキニを着て砂浜を歩くGATEはどうしても注目を浴びる。その視線に誇らしげな表情を見せるGATE砂を踏みしめ彼等に近付く。


「ねっ、あなた達、私の為にビーチパラソルを立ててくれないかしら?」


両腕で胸を持ち上げ自身の女としての最強の武器を強調しながらGATEは彼等にビーチパラソルとサマーベッドと小さな机を影から取り出して手渡す。


「わっかりました!」


「お任せを!」


男達はサーイエッサーするとビーチパラソルを砂浜に建てサマーベッドを開いてパラソルの下に置く。


「ありがとう、良い働きだったわ」


GATEはパラソルとベッドを用意してくれた彼等にご褒美として頬にキスしてあげた。すると彼等はウヒョォォォ!と言いながら飛び上がって喜び嬉しそうに全力疾走しながら去って行った。


「・・・どこかで鼻血を出して出血多量で死ぬんじゃないでしょうか?、彼等・・・」


「私の知った事ではないわ、そんなことよりマイナス、さっき買ったメロンソーダとアイスを机に置きなさい、早く食べたいの」


GATEはポンポンと机を叩きマイナスが手に持つプレートの上にあるメロンソーダとアイスを机に置けとご所望する。


「ふふっご注文のメロンソーダとアイスでございます」


ちょっとしたおふざけをするマイナス、それを聞いたGATEは口元に手を当ててクスクスと笑ってからアイスを食べ始める。マイナスもアイスを食べ始める。


「はぁー・・・、暑いビーチでアイスを食べるのって良いわね、なんて言うのかしら?、暑さが吹っ飛んでスッキリするわ」


「ですね、この冷たさ最高です」


甘い物が好きな二人は幸せそうな顔でアイスに舌鼓を打つ。美味しいアイスをあっという間に食べ切った二人はメロンソーダを美味しく飲む。


「そう言えばお姉様?、勿論泳ぐんですよね?」


「ええ、私達は人間のように日焼けしないから陽を浴びてもお肌を綺麗に保てるし」


「便利な体を作ってくれたお父様に感謝ですね、日焼け止めを塗ると言う無駄な行為をしなくて済むのですから」


姉と一緒に泳げる事が嬉しいマイナスは心の中で小躍りする。


「んっ、ふう、美味しかった、それじゃ行きましょうか」


メロンソーダを飲み終えた少女はパラソルの下から太陽の下に出て振り返るとマイナスに向けて手を差し出す。マイナスは嬉々としてその手を取り姉妹は手を繋ぎながら海に近付き一緒に海の中に入った。


「ふふお姉様?、それ!」


膝下まで来ている水を感じたマイナスは水を掬い上げでGATEに思い切り掛ける。油断していたGATEは顔から水を浴びる。


「ほほう?、やってくれたわね?マイナス、私も本気にならないといけないみたいだわ」


「望む所、かかってこーい!」


姉妹は全力で水の掛け合いをする、楽しそうに笑い声を上げながら。



水の掛け合いに飽きた二人は泳ぎ始めた。待て待てと最初は水の掛け合いの続きとして追いかけっこをしていた二人だが。やはり飽きてきたので今は海の上でプカプカとのんびりしながら背泳ぎしている。


「今日は楽しんでくれているかしら?、マイナス」


この日GATEがこのビーチに来ているのは自分に尽くしてくれているマイナスにへのご褒美である。その為妹が楽しんでくれていないのならこのビーチに来た意味がなくなってしまう為楽しんでいるかを聞いた。


「勿論です!、すっごく楽しいですよ!お姉様!」


「そう、それは良かったわ」


GATEは妹が楽しんでいると聞き嬉しく思う。


「でもそろそろ上がりませんか?、お腹すいてきました」


「あら奇遇ね?私もお腹がすいているの、二人でいっぱいお昼ご飯食べましょうか?、ねっ?マイナス」


「はい!」


昼食を食べると決まったのならば後は行動だ。二人の少女は陸に向けて泳いで行き砂浜にもう一度立つと美味しそうな匂い漂う屋台が立ち並ぶ区域に吸い込まれて行く。


「ああ・・・どれも美味しそうで迷っちゃいます」


「そうね、私としてはピザが食べたい気分かしら」


姉妹は仲良く話しながら屋台を見て回り何を食べるか相談する。その結果、GATEが呟いたピザを食べる事になる。


「あー、トロけてるチーズ最高です・・・」


「ソースもピリッとしてて最高だわ、これを選んで正解ね、本当に美味しい」


「流石はお姉様です、お料理を選ぶセンスもあります」


「どういたしまして」


ピザを食べながらビーチパラソルの下に戻った姉妹はピザを食べながら寛ぎのんびりと話し始める。

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