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セブンススタイル  作者: ブレイブ
第四部、七章、友の記憶を戻す旅
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リィターニア家の日常2

リィターニア家、中庭


幼いアリシアは椅子に座って足をぶらぶらさせながら父が剣の鍛錬をする様子を見ていた。


「ねっ!パパ!、私もやる!」


騎士である父に憧れているアリシアは庭に落ちていた枝を拾うと父の元に向かい自分も鍛錬をすると言ってぴょんぴょんとジャンプした。


「ははっ、良いぞ、ただそんな枝じゃ駄目だ、お前用の木刀でも買おう」


娘が望むのなら剣術を教えよう、そう思っていたオーグルは娘の言葉に頷くと頭を撫でた。


「うん!買うー!」


父の言葉を聞いたアリシアは父に剣を教えてもらえると思うと嬉しくて嬉しそうに笑いながら抱き着いた。


「と言うわけだアイリスこいつの為の木刀を町に買いに行こう」


「蛙の子は蛙と言う事かしらね、剣を教えて欲しいと言うのはもっと後だと思っていたのに・・・」


五歳と言う歳で剣を教えて欲しい娘を見てアイリスは驚いた顔を見せつつ娘の頭を撫でる。


「そうかもしれないな、俺もお前も騎士だ、だからアリシアにも騎士の血が流れている、その血が剣を取りたいと思わせたのかもしれん」


「ええ、ねっオーグル、どうせ教えるのならばこの子を最高の剣士にしましょう、十代で聖騎士に慣れるくらいの!、リィターニア家の長年の夢をこの子で叶えるの!」


「そのつもりさ、俺はこいつの為なら幾らでも手を尽くせる、なんだってこいつはこんなに可愛い!」


オーグルはアリシアを抱き上げると天に掲げる。


「俺たちの宝物なんだから!」


「そうね!」


こうしてアリシアは両親の手ほどきを受け剣の技術を磨き始めた。それから十三年と言う月日が経った日、アリシアはリィターニア家の父と母の夢を叶えた。それは最高の親孝行だと言えるだろう。

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