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セブンススタイル  作者: ブレイブ
第四部、三章、オルボーフ盗賊団編
222/344

皇帝アリシアの記録

久し振りの皇帝アリシアのお話

これはDIVAに世界が書き換えられる前、ノースフィアとの戦いが終わった直後のお話。


アトリーヌ帝国、アトリーヌ城


コツコツとヒールの音を鳴らし黒いドレスを着たアリシアが廊下を歩いている、彼女が向かう先は姉の部屋だった。


「入るわよ、お姉ちゃん」


「ああ」


アリシアは姉の部屋の前に立つとドアをノックし声をかけた。すると中から姉の声が聞こえて来たのでアリシアは扉をあけて部屋の中に入る。


「ノースフィアとの戦いが終わってようやく暇が出来たからちょっと休みを貰った私を城に呼び戻すなんて、よっぽどの案件なのよね?、そうじゃなかったらお姉ちゃんと言えど許さないわよ?」


アリシアは現在一週間をかけてのアルムスとの旅行中であった、しかし姉が突然アリシアが持つ端末に戻って来てくれと言って来たので仕方なくアルムスを旅行先に残し転移で戻って来たのだ。


「すまん・・・、ライアルノ平原と言う場所にノースフィアの残党がいるそうでな・・・、ニアもキースもアイリーンも一年後の戦争の為の修行に出ていてな、連絡が取れん・・・、だからいつでも連絡を取れるお前にしか頼めなかったんだ」


エリシアは赤い瞳で睨み付けてくる妹から目を逸らし申し訳なさそうに理由を話す。


「残党?、まだいたのね、良いわせっかくの旅行を邪魔された憂さ晴らしをそいつらで晴らしてやろうじゃない、行くわよお姉ちゃん、案内しなさい」


戦闘を行う前である為バトルシア人としての闘争本能が活性化しているアリシアの顔には邪悪な笑みが浮かんでいた。


「ああ」


同じく闘争本能が活性化しているエリシアの顔も楽しげであった。姉妹は頷き合うと手を繋ぎノースフィアの残党が潜んでいる地点に向けて転移した。



ノースフィアの残党の基地


「あはっ、ダークライジングブラスター!」


楽しそうにクスクスと笑いながらアリシアはノースフィアの残党の基地に宣戦布告も無しにブラスターを叩き込む。突然の強力な攻撃の襲来に基地の中が騒がしくなる。


「み、見ろ!皇帝アリシアだ!」


「よくも!同胞達を!」


「殺された仲間の仇を取ってやる!」


基地の中から出て来たノースフィアの兵達はアリシアを見ると憎しみの表情を見せ向かって来る。それを見て更に笑みを深めたアリシアは影の中から杖を取り出しもう一撃ブラスターを撃とうとするが姉が制する。


「なによ?」


「お前だけ楽しむのはズルイ、私もやる」


そう言ってエリシアはダガーを抜き敵に斬りかかって行く、アリシアは姉の背中にため息を送ると杖をしまい剣を影の中から取り出し姉と共にノースフィアの残党狩りを始めた。



姉妹は僅か三十分でノースフィアの残党を狩り尽くした。存分に闘争本能を満たした二人は満足気だ。


「助かったよアリシア、私一人ならもっと時間がかかっていた」


「良いのよ、私も楽しめたし、ふふっ、旅行が終わった後ならいつでも誘ってよ、ノースフィアの残党ってまだまだいるんでしょ?、一緒に狩りを楽しみましょう?」


「分かった、基地が見つかり次第お前を誘う」


「あはっ、楽しみにしているわ、それじゃあね?お姉ちゃん」


「あぁまた」


姉に手を振りアリシアは転移して行く、エリシアも転移しアトリーヌ城に戻って行く。

また書く…かも。

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