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セブンススタイル  作者: ブレイブ
第四部、三章、オルボーフ盗賊団編
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四話

地下水路


アリシアとメアの水路ネズミとの戦いが続いている。


「わんさか集まって来たわね!、どうしよっかメア!?」


「ここはアリシアのウェポンビットですね!、やっちゃってください!」


「仕方ないわね!」


アリシアは華麗にネズミの飛び掛かり攻撃を避け腕を開く。すると沢山の剣が宙に現れた。


「シームシさん!、あなたに言われた通りに剣を飛ばすわ!、だから道案内をお願い!」


「了解!、まずは、右前方!、大量に集まっているわ!適当に撃ち込みなさい!」


「ええ!」


アリシアはシームシの道案内に従い剣を飛ばす。すると剣が向かって行った先からネズミの悲鳴が聞こえて来た剣は全て水路ネズミに命中したようだ。


「良いわね!、この調子でガンガン行くわよ!」


「ええ!」


(・・・、する事なくなりました・・・)


メアが観客になっている中、アリシアとシームシによる水路ネズミ殲滅戦は続く。




アリシアが剣を飛ばし続ける事二十分、ようやく水路ネズミの姿がシームシの目に見えなくなった。


「ようやく終わったぁ、何匹いたのかしらこれ・・・」


「聞かない方が良いわよ」


「・・・やめておきます」


シームシは勿論何匹死んでいるのかも把握出来ている、その為聞かない方が良いと二人に伝えたい


「さぁ?、進みましょう?、人が沢山集まっている場所があるの、そこに奴等が隠れているっぽいわ」


「はーい」


アリシアとメアはシームシの案内に従いながら暗い水路を進んで行く。足元が見えないので何度から躓きながら。


「明かりね、本当に凄いわシームシさん」


暫く進むと明かりが見えた。アリシアが見つからないように曲がり角からちょこんと顔を出し様子を伺うと数人の男達が宝石を船に積み込んで行っているのが見える。その先には明かりが見えた水路の出口のようだ。


「宝石をこの王都から運び出そうとしているみたい、止めないと」


「はい!」


アリシアとメアは宝石の持ち出しを止める為駆け出した。戦闘が苦手なシームシはその場で待機しつつ首を傾げる。盗賊団のボスオルボーフの姿が見えないのだ。


「何故いない?、もしかして宝石は手始めとして盗んだだけ?、本命は他にある?」


アリシアとメアがその戦闘能力で一方的に盗賊達を倒して行く中。シームシは盗賊団の本命について考える。


「この街にはこの国中のお金が集まる大金庫、アルトシャーニア国立銀行がある、まさか奴等がこの王都にやって来たのは国立銀行を狙う為?、だとしたら大きく出たわね・・・、オルボーフ・・・」


この地下水路はシームシが知る限り国立銀行の真下に通じている。もし彼等の本命が国立銀行ならばアリシア達は無駄足をしていると言う事となる。


「くっ!、情報に惑わされすぎたわね、奴等の本命についてもっと考えれば良かった!、二人とも!急いでそいつらを倒しなさい!、オルボーフ盗賊団の本命はアルトシャーニア国立銀行よ!」


シームシの言葉を聞いた途端盗賊団のメンバーの目の色が変わりアリシアやメアへの当たりが強くなった。シームシは彼等の動きの変化を見て自分の考えはほぼほぼ的中したと判断する。


「国立銀行ですって!?、そんな場所からお金を盗まれたらこの国の経済がとんでもない被害を受けるわ!?」


「何としてでも止めなければ!」


「ええ!、ここにオルボーフがいないって事は奴等はもう国立銀行に向かってる!、急ぎなさい!」


「「了解!!」」


メアはアリシアの手を取ると魔力を全力で解放する。


「何をするの?」


「師匠に教えてもらった技ですよ!、行きますよ!、シャイニーバスター!」


「うわぁぁぁ!?」


アリシアの手を取ったメアは手を前に突き出す。すると無数に別れたビームが二十人ほどいる盗賊達に向かって行き次々と盗賊に命中し気絶させて行く。


「メアさん・・・、あなたやっぱり凄いっすね・・・」


「私なんてまだまだ技を考案した師匠が凄いんです、さっ地上に戻りましょう、地下を進むより地上を走った方が早く着ける筈です」


「そうね!」


アリシアは地上に戻る前に連絡魔法でこの場所の事と国立銀行に応援を送って貰うように要請し、近くの地上に続く梯子を登るとアルトシャーニア国立銀行に向けて走る。



アルトシャーニア国立銀行地下


アルトシャーニア国立銀行の地下に大勢の男達がいた、オルボーフ盗賊団の本隊だ。


「この梯子の上か?」


「はい」


「よし、梯子を上がり国立銀行を襲撃し金庫から金を頂くぞ!」


「おお!」


オルボーフ盗賊団は梯子を次々と上がって行き国立銀行内部に侵入して行く。果たしてアリシア達は彼等を止める事が出来るのだろうか?。

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