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第四部、一章、アリシア・リィターニア、プロローグ
聖暦、693年、アルトシャーニア王国、オルゴンの町
ここはアルトシャーニア王国、「世界」の中心となる国、この国のオルゴンと言う町に一人の少女が暮らしていた、その名はアリシア・リィターニア、この年で十七歳となる、この町にある名門の騎士学校、オルゴン騎士学園に通う少女だ。
「アリシア〜?、先生が呼んでるわよ〜?」
「!、アレかしら?」
「さぁね?、先生の所に行ってみたら分かるんじゃない?」
鍛錬場で剣を振っていた少女は、学友で親友のニア・アトリシアの方を向くと、アレかと聞く、対するニアは先生の所に行ってみろと言った。
「それもそうね!、行ってくるわ!」
「ええ、いい報告を待ってるわ」
「うん!」
アリシアはニアとハイタッチをすると鍛錬場を後にし、職員室に向かう。




