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セブンススタイル  作者: ブレイブ
第三部、四章、Mary
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End of the World

世界が光に包まれて行く。


「師匠!メアに魔力を!」


「うん!」


「二人とも!?、何を!?」


アリシアと愛理はメアに手を触れさせ強力なシールドを形成する、三人のうち誰かは書き換えから逃れなくてはならない、ならばアリシアは最後まで自分を救おうと自分に立ち向かってくれたメアを勇者として選んだ。


「アトリーヌ帝国皇帝、アリシア・レイティスがあなたを任命する、全ての世界を取り戻す勇者として、あなたを・・・、ありがとうメア、私と何回も向き合ってくれて・・・、本当に感謝してる・・・」


「アリシア!ダメです!、あなたも一緒に!」


「ダメよ、それじゃ魔力が足りない、そもそもあなたを書き換えから守れるかすら一種の賭けなのに、だからあなたに託すの、そしてもし書き換えらた世界に私がいたら、もう一度友達になってね!、私待ってる、だからまた会いましょう!、メア!」


「アリシア!、アリシアぁぁぁ!」


アリシアは最後にメアがずっと見たかった優しい笑顔を見せた、その次の瞬間世界は完全に光に包まれ、多重世界は書き換えられ消滅した。




ヘイゲンブロック


「ここは・・・?、私は確か・・・」


ヘイゲンブロックと呼ばれる荒野に、一人の少女が倒れていた、その名はメアリ・アルビオン、アリシアを救おうとしていた少女だ。


「・・・、何故このような場所にいるのかは分かりませんが、とにかくまずはギグルスに戻ってみましょう」


この世界の事は気になるがまずは仲間と合流するのが先決だと思ったメアは転移しようとする、しかし・・・。


「発動しない・・・?」


転移は発動しなかった。


「確かに風景を記憶していると言うのに転移出来ないと言う事はギグルスが存在しないどころか、第50世界すら存在しないと言う事・・・、何が起こっているのですか・・・」


状況が理解出来ず焦るメアは更に天上界に転移しようとするがまたも失敗する、天上界も存在しないようだ。


「まさか・・・、くっ!、とにかく町に行ってみましょう!」


情報を得る為に町に向かう、そう決めたメアは近くに落ちていた愛剣を拾い、町を探して移動を始めた。




(何?、私は何かを忘れている・・・、たった数分前に起こった筈のことを・・・)


メアは世界の書き換えの衝撃で一部の記憶を忘れている、それはずっと見たかったアリシアの笑顔とアリシアの最後の言葉。


第三部、四章、Mary、完

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