第三部、三章、あの日が来るプロローグ
教国、教皇の部屋
シュンと言う音と共にアリシアが教皇の部屋に現れた、その姿を見た教皇はアリシアの前に向かうと跪き頭を下げる。
「ジューラーゼン、私の考えが変わったのは知っているわね?」
「・・・はい、陛下が徹底的な殲滅戦を成されるおつもりと聞いております」
「そうよ、これから行われるのは力による一方的な殲滅、奴等には絶望の中に堕ち切ってから死んでもらうわ、だからこそ、アレの準備が出来ているか聞きに来たの」
「・・・滞りなくとお伝えしましょう」
「ふっふふふ、あはは!、良いわ!、よく働いてくれたわね!、ジューラーゼン!、この功績に免じて、この戦争が終わった後、お前を再洗脳し、ある程度の思考の自由を与えてあげるわ!、感謝しなさいな!」
「・・・はい、感謝致します、皇帝陛下」
「うふっ、良いのよ、私は功績を挙げた者にはちゃぁんと褒美を与える皇帝ですもの、それじゃあまたね?、ジューラーゼン、あの日、が訪れる七日後にまた会いましょう?」
上機嫌な様子のアリシアは帝国に向けて転移して行った、アリシアを見送ったジューラーゼンは、あの日、を完璧なものとする為、最後の準備を行う。




