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セブンススタイル  作者: ブレイブ
第一部一章、殺人鬼を追え
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四話

オリビアの町、地下


アリシアとメアはオリビアの町の地下にいる、殺人鬼がいるかもしれない為、武器を構えいつ襲われても対応出来るようにしている。


「さて、ここからどっちに進んだのか?、だけども」


「上みたいにホコリは積もっていませんね、ここはあれですよ、アリシア、勘です」


「勘ってあんた・・・、確かにそうするしかないんだけどさぁ」


勘に頼る事にした二人は目を見合わせるとじゃんけんをした、結果勝者はアリシア、じゃんけんに負けたアリシアは悔しそうにする。


「よし、右に行くわよ」


「はい」


ガンブレードをジャキン!と良い音を響かせながらガンモードに変形させたアリシアは、メアと共に水路の脇の道を右方向に進み始めた。



暫く道なりに地下空間を進んでいると、水路の脇の道が行き止まりとなり、梯子が見えた、ここまで来る間に他の梯子はなかったので、殺人鬼がここから上に登った可能性は十分にあると言える。


「登ってみましょうか」


「はい」


二人は梯子を登り、マンホールを少しだけ開けて外を覗く。


「ここ、町の外だわ、国道のど真ん中ね」


「ほう・・・、町の外に繋がる脱出路ですか、これは当たりかもしれませんね」


二人は車が来ないのを確認してから地上に出た、そして周囲を見回すと他の町や都市からトラックに乗せて運ばれて来る物資入りのコンテナの置き場が見えた。


「絶好の隠れ場所よねアレ」


「隠れる場所がありすぎて困るレベルです」


アリシアとメアはコンテナ置き場に向かい、怪しいコンテナはないか一つ一つ調べる。


「あったわね」


沢山のコンテナの内部を調べた結果、殺人鬼の隠れ場所らしきコンテナを見つけた、それはコンテナ置き場の端に置かれた古びたコンテナ、長年動かされていないのか所々錆びている、中にはベッドと沢山のダガーがあった。


「奴が帰って来ないうちに離れましょう。二人では分が悪いです」


「・・・、実力不足が悔しいわ」


殺人鬼の隠れ場所らしきコンテナを見つけた二人は、その事をエンジェルズに報告する為、町に戻った。




エンジェルズ本部


町に戻った二人は早速殺人鬼の隠れ場所らしきコンテナを見つけたと報告した。


「よくやったぜ!、アリシア!、メア!」


アリシアとメアがボスに報告する様子を見ていたメッシュは二人を褒める。


「うむ、大功績だ、隠れ家の場所がバレた事に気付かれて奴が逃げる前に捕らえる為にも、これよりそのコンテナの近くに張り込み、奴が来たら攻撃を仕掛け戦闘不能にし捕らえるぞ、お前らも来い」


「これで罪もない人が殺されずに済むのですね・・・」


「その為にゃ絶対に勝たなきゃな」


「はい!」


元気良く返事をするメアの肩をメッシュが叩く、そして二人の少女は殺人鬼を捕らえる為、ボス達と共にコンテナ置き場にへと舞い戻った。




コンテナ置き場


再びコンテナ置き場に来たアリシアとメアは、この場所にはいつも通り大剣を背負ったメッシュと、スナイパーライフルを構えたボスにもう一人。


「アリシアにメア、今日はよろしくね」


「ええ、よろしく、シメラ」


魔法使いのシメラがいる、シメラは拘束魔法を使えると言う事で、足の速い殺人鬼の足を止める必要があると進言したメッシュの意見を聞いたボスが用意した人材である。


現在アリシア達はコンテナの中に隠れている、そこから殺人鬼のアジトであるコンテナを監視し、殺人鬼が戻って来るのを待っていると言う訳だ。


「にしてもアリシアとこうして一緒に何かするのは孤児院以来だねぇ、お姉さん嬉しいよぉ〜」


シメラもアリシアと同じく孤児である、孤児院にいた頃はアリシアと仲が良く、よく二人で町に出て遊んでいた。


「メー姉?この私に会えて喜ぶのは当たり前だけど、戦闘の時は落ち着いてね?、お願いだから、ねっ?」


「分かってるよー、落ち着いて戦闘するから安心して〜」


(本当かしら・・・、メー姉のアレが発動しないと良いのだけれど・・・)


アリシアはほんわかほんわかしているシメラを不安げな目で見つめる、何故アリシアがシメラを不安げに見つめるのが知らないメアは首を傾げる。



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