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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 10『バカはサイレンでマジョリティー』
90/143

#90「研究成果」

 もう死んでるであろう博士の待ってる研究所に行くのは正直気が進まないけど、この状況でさすがにパスするワケにもいかない。そんな次第で、ロロロと詰恋を連れて研究所を訪れてみたところ。


「よう、どうした」


「生きてるし! 普通にそうめん食ってるし!」


 この世にいないとか言ってたお茶ポエム博士とサックリ再会。プリンちゃんも普通に給仕してるし、いったいどうなってやがるんだ。


「ふむ、どうやらワシが思っておったよりも早くおまえらが動画を見たようだな」


「えっ、それってつまり」


 つまり、博士はこれから殺されるってこと。まだ生きてるうちに会えたのはよかったけど、死んじゃうのが確定なら事態はそんなに違わない。


「落ち着いてそうめんなんか食ってる場合かよ。逃げるとか抵抗するとか、やるべきことがあるだろうが」


「それに答える前に、ひとつだけ言っておく」


「な、何だよ」


 いつになくマジと書いて本気な様子の博士に気圧されつつ、俺は尋ねる。すると。


「そうめんではなくてひやむぎだ」


「知らねえよ!」


 こいつを1マイクロ秒でも心配した自分がバカらしくなってきた。こんなポンコツ老人が死のうがどうなろうが知ったこっちゃないし、博士が死んだらプリンちゃんも貧乳に改造してしまおう。


「まあ待てメギド。こいつが死ぬ言いしは、ロロロらが間に合わざる前提ぞ。されど予想に反してロロロら間に合いし。こいつを襲うのが何奴か知らざれど、ロロロの加勢あらば死なずに済みしぞ」


「うむ、確かにその可能性も出てきたわい。それでおまえら、あの動画を全部見たのか」


「いや、途中で切れてたから最後の方は見てない」


 俺が正直に話すと、博士は箸を持ったままで肩をすくめる。


「なんだ、一番肝心なとこを見ておらんのか」


「別に俺らのせいじゃねえし。ていうか、その肝心なとこも調査の成果ってヤツに関係してるんだよな」


「無論である。まあ手短に言うと――」


「お待ちくださいドクター」


 それまで博士の横に立ってたプリンちゃんが博士を遮って、薬味やめんつゆの載ったトレーをテーブルに置いた。そしてファイティングポーズ。


「敵襲です」

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「俺が幼女で悪魔が嫁で歩く姿は世界の敵」は?

 ソドミです! そうめんとひやむぎの違いって諸説あるけど、基本的には太さが違うのさえ押さえとけば大体間違いないみたい。あたしはそんな細長いのよりもお兄ちゃんの(以下自粛)

 次回、「刺客強襲」。ぜってえ読んでちょうだいね!

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