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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 10『バカはサイレンでマジョリティー』
89/143

#89「夜間訪問」

「どうせしか。やっぱ行かぬとダメか」


「そりゃ、この流れだと行くしかないだろうね」


 オチのよくわからない消化不良の動画を見せられて、対処に困るロロロの気持ちもわからなくはないけど、お茶ポエム博士が自分の命と引き換えに残した研究成果をプリンちゃんと一緒に放置するワケにもいかない。


「詰恋ちゃんは貴重な情報をありがとうね。研究所に行く途中で駅まで送るから」


「私も、連れて行ってください」


「え?」


 いきなり食い気味に言われて、固まる俺。


 詰恋はナンやチェリーみたいな特殊能力もない、アイドルではあるけど戦闘力はごく普通の人間。もしもの時に身を守る手段なんて当然持ってない。


「いや、君にもしものことがあったら、君だけじゃなくて事務所やファンに申し訳が――」


「危ないのはわかっています。それでも、私は行きたいです」


「……それも電波の指令?」


 うなずく詰恋。


「アイドルになったのもエンデレデ星からの電波がきっかけでしたが、今はとても充実しています。ですから今回も、その研究所へ行くことが私の人生にとって転機になるはずです」


 まっすぐな目で俺を見る。正直アイドルにはうとい俺だけど、なるほどセンターを張る人間はすごいんだなって納得させられる目力だ。


「どうする、ロロロ?」


「何かありせばメギドが守れ。今のおまえなら、そう簡単には死なじぞ」


 一応ロロロのOKも出たし、俺も全力でカバーするつもり。何より詰恋の本気を感じるから、できる限り彼女の力になりたい。JCだからってのも理由のひとつではあるけど。


「それじゃあ急ごう。早く行かないと帰りが遅くなる」


「あの」


 早速出かけようとしたところで詰恋が尋ねてくる。


「メギドさん、目がすごく赤いですけど、何かあったんですか」


「今さらそれ聞く!?」


 ここに至るまでにずいぶん聞くチャンスあっただろうに。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「嫁と幼女と悪魔が俺を半田ごてでジュー」は?

 キューティープリンセス1号です。メギドさんが指摘されていた通り、ドクターの動画を撮影したのは私です。ドクターが手ブレ補正の付いたスマートフォンを使われていれば、もう少し見やすい動画になったのですが。

 次回、「研究成果」。ぜってえ読むべきです。

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