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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 9『渡る世間は鬼バトル』
78/143

#78「痛恨一撃」

 ナンの黄魔術はそれなりに強力ではあるけど、かばねみたいにガチで殺そうとしてくる相手には対応しきれない。


 かるかも本来ならロロロの魔力に匹敵するくらいの神力を持ってるらしいけど、今はそのほとんどが失われてて戦闘面ではほぼ人間レベル。


 そんな2人が束になってかばねみたいな規格外の鬼に向かっても、そりゃ不利としか言いようがない。まだ生きてるだけでも大健闘だ。


「俺の治療なんかしてる場合じゃねえって。ロロロも早く加勢してやれよ」


 声が出てるってことは気道に傷は付いてないみたいだし、どうやら出血も止まってる模様。こうして足手まといになってるくらいなら、しばらく放置してもらっても構わない。


 なのに、当のロロロがそれを許してくれない。


「黙れバカ。メギドはおとなしく治療されておればよきぞ」


「よくねえって」


 すると、さっき吹っ飛ばされてきたナンもロロロに加勢してくる。


「ロロロさんの言う通りだ。私もかるかさんも、自主的に壁役を引き受けたのだ」


 ナンは相当攻撃を受けたみたいで、セーラー服もかなり汚れてる。出血してる様子がないのが不幸中の幸いだろうか。


「あなたがまた死ねば、ロロロさんは悲しむ。少しくらい自覚したらどうなんだ」


 女子高生にマジ説教されたのはさておき、俺だって率先して死にたいワケでもロロロを泣かせたいワケでもない。けどこの状況で、ナンとかるかを見殺しにして平気でいられるほど極悪非道でもない。


「仕方ないのう、ロロロが相手してやらむ。ナン、メギドを頼みしぞ」


「引き受けた」


 いよいよ真打ち登場とばかりに、首をコキコキ鳴らしながらロロロがかばねに向かう。きっとセリエルみたいに、ワンパンで吹っ飛ばしてくれることだろう。


「とりゃー」


 ロロロが吹っ飛んだ。


「ダメじゃん!」

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「世界の女が嫁なら俺でもなく」は?

 魔法上等恥無恥無チェリーだゴラァ! クソっ、駅前でそんなことが起きてたなんて。アタイもすげえ量の宿題が出てなきゃ駆けつけたのによぉ。ンだよ、ヤンキーが宿題やっちゃ悪ぃのかよ!?

 次回、「凄惨治療」。ぜってえ読みやがれコノヤロー!

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