表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 9『渡る世間は鬼バトル』
76/143

#76「社畜死亡」

 俺の首肉を食いちぎったかばねは、むっしゃむっしゃ噛みながら「うまいー」ってご満悦。口に食べ物を入れたまましゃべるんじゃねえ。っていうか俺の首は食べ物じゃねえ。


 しがみ付くかばねを振りほどこうとするけど、力が抜けてそもそも立ってられなくて、その場にくずれ落ちる。このまま食われて死んじゃうのかなあ。


 いや、諦めたらそこで人生終了だ。ロロロを未亡人にしないためにも、俺に今できるのは全力で死に抗うしかない。と、そこに。


「離れろ」


 横からすごい勢いですっ飛んできたナンが、かばねの側頭部に全力でヒザを叩きこむ。黄魔術の力で大幅にブーストされた一撃をまともに喰らって、かばねが俺から強引に引きはがされる。


「いたーいー」


 地面を猛スピードでゴロゴロ転がって、路上に停めてあった自転車を元気よくなぎ倒してから停止。そんな勢いで激突したら無事なワケないって思うんだけど、かばねはまだ首肉を噛みながら、大したダメージもない様子で起き上がる。


「効かないか……」


 ダメージが浅いのはナンも自覚してる模様。そもそも彼女はロロロたちと違って人間だから、殺す前提での戦いなんて想定してないだろう。


「こやつ、思ったより手ごわいようじゃぞ」


 かるかの声が遠い。だんだん目の前が暗くなってきた。ヤバい、もう俺の精神力も限界にきてる。


「メギド、死ぬな!」


 もう何も見えてないけど、抱きかかえられる気配を感じた。口調は叫んでるのに、水の底で聞いてるみたいなボンヤリ感。でも、誰に抱かれてるのかは断言できる。


 ごめんロロロ、人間って自分の意志だけじゃどうにもならないこともあるみたいで――


 意識が完全に途切れた。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「魔界の嫁が幼くない」は?

 セリエルでしてよ! メギドさん、どうやら亡くなってしまったようですね。ですが連載の主役はアタクシがしっかり引き継いで差し上げますから、安心して昇天なさってくださいね!

 次回、「絶望戦線」。ぜってえお読みあそばせ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ