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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 8『What's up sister Jones?』
72/143

#72「真相深夜」

「それじゃ、オープンキャンパス行ってくるよ」


 冷凍のパスタとトーストとマカロニサラダっていう、医者に知られたら説教されそうな朝食を終えて、ソドミが出発するところ。


「帰りはどうする? もういっぺんこっち来るのか?」


「ううん、今日中に帰らなきゃいけないから、終わったらエロい本とか買ってそのまま帰る」


 オープンキャンパスより、そっちがメインなんじゃねえのかこいつ。


「お兄ちゃんも、たまには家に顔出しなよ」


 ソドミはそう言った後、俺にだけ聞こえるように耳元でささやく。


「あたし、まだ完全に諦めたワケじゃないからね」


「おい!?」


 腹パンまでして拒否ったのに、どれだけ執念深いんだよ。おまえはアレか、1回倒したと思ったら変形して復活するタイプのラスボスか。


「じゃ、行ってきまーす」


 ドアが閉まって、俺とロロロが玄関に戻される。今日は俺も休日。1週間分の洗濯物を片付けて、他にも買い出しとか掃除とかタスクはわんさか溜まってる。


「さて、ロロロは寝直せしぞ」


「ちょい待った」


 まだ敷きっぱなしの布団に戻ろうとするロロロを制する。


「おまえ、あの時起きてたろ」


「……」


 口をポカンと開いて、ロロロは本気で驚いてる様子。「あの時」がどの時か伝わった時点で、起きてたのはもはや隠しようがナッシング。


「ぬう、気付いておりしか」


「気配と、あのふざけた寝言でわかったよ。あんまり夫をナメんな」


 違う意味で舐められるのは、むしろウェルカムだけど。


「だからてっきり途中で止めてくると思ったのに、そのままスルーだったからビックリした。俺が拒否らなかったらどうするつもりだったんだよ」


「ソドミが本気なのはロロロにもわかりしゆえ、1発だけなら許そう思いしぞ」


「発って言うな生々しい」


 兄弟でそういう関係になるのは倫理的にどうとか、そういうのを悪魔に求めてもムダなんだろうなきっと。


「洗濯が終わったら、どこか遊びに行くか。どこ行きたい?」


「肉! 肉食いに行きたしぞ。それかエビマヨ軍艦!」


「……今、朝飯食ったばっかりだよな?」


 ロロロにはいっぺん、本気で野菜を強要した方がいいのかもしれない。ガチで夢に出るくらい。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「幼女の世界」は?

 メギドです! ソドミも前はあんな変態じゃなかったはずなんだけど、これも血筋なのかな。だとしたら俺らの両親も、相当ハイグレードな変態ってことになるよね。ひどい一家だ。

 次回、「童女迷子」。ぜってえ読んでくれよな!

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