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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 8『What's up sister Jones?』
71/143

#71「決断深夜」

 俺とソドミとを隔ててた毛布がはがされて、直にくっついてくるソドミ。よりダイレクトに伝わる質感と体温に、ロリコンの俺もさすがに動揺する。


「ほら、ホントにイヤだったら必死に抵抗すればいいでしょ? お兄ちゃんの方が力だってあるんだし」


 小中高に大学まで一貫して文化系だった俺に、空手で有段者のソドミより力があるとは思えない。けどここまで熱烈にアプローチされて、俺もこんな受け身のスタンスを続けるワケにはいかない。


 俺は覚悟を決めた。


「それじゃ遠慮なく」


 全力で腹をぶん殴る。


「げふっ」


 女の子からなかなか聞けないレアなボイスを吐いて、くの字のフォームで悶絶するソドミ。ロロロを起こさないようにか、自分から毛布をかぶって声を殺した。


「何てことするのよお兄ちゃん!?」


 ようやく落ち着いたのか、毛布から出てきたソドミは小声でそう言って詰め寄る。


「だって必死に抵抗しろって言うから」


 俺だってこんな状況でもなけりゃ女の子に、まして実の妹にガチの腹パンなんかしない。


「……そんなにロロロちゃんのことが好きなの?」


「うん」


「うわあ即答しやがったよ、このロリコン」


「何とでも言え。俺はこういう人間だ」


 本気で迫ってきたソドミに対して、俺も本気で答える。それが俺にできる最大限の誠意だし、最低限の礼儀だから。


「はあ、なんかもう萎えた。屁ぇこいて寝る」


 ソドミはそう言い残すと、ロロロをまたいで布団に戻った。音は聞こえなかったから、本当に屁ぇこいたのかはわからない。



 †



 そして夜が明けた。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ノラサル」は?

 お茶ポエム博士である! 何かよくわからんが、急きょワシが予告をすることになった。この場では何を言ってもいいのか? では言おう、この町にはロリ巨乳が(以下略)

 次回、「真相深夜」。ぜってえ読んでしまえ!

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