#7「変態燃焼」
「だからお願い俺と結婚してプリーズ。もし望むなら、魂でも玉金でも欲しいだけ捧げちゃうから」
「いや、玉金はいらぬ。というか数に限りがあろうぞ」
地べたに正座して頼みこむ俺に対して、上空でなぜか困りまくった様子のロロロ。どうして土下座じゃないのかって? そんなの頭を下げたら、ロロロのロリっ娘ボディが視界に入らなくなるからに決まってるじゃん!
「だって何でも願いを叶えてくれるんでしょ。なーんーでーもー」
「そりゃ言いしけど」
「じゃあさっき言ったのはウソだったのかなー? 偉大なる悪魔ともあろうお方が、まさか矮小な人間ごときにウソをつくだなんて言わないよねー」
「ぐぬぬ」
俺のやっすい挑発を受けて、ロロロの顔が怒りに歪む。怒った顔もかわいいなあ、ペロペロしたい。そうだ、ペロペロしよう。そう思って飛びかかったら顔面を蹴られた。でも裸足だからそんなに痛くないし、生足裏の感触を顔でテイスティングしたって思えばむしろご褒美。
「早く結婚認めてくれないかなあ。俺さっきから遭難してるし、早く脱出しなきゃ野垂れ死にしそうなんだよね」
「なぜそっちを願わぬ!? 脱出とか水とか食糧とか、結婚より大事なものがいっぱいあろうぞ?」
「脱出とか水とか食糧よりも、ロロロと結婚する方が大事なんだよ!」
もし俺がここで脱出とかを願えば、そりゃ無事に家まで帰れるだろう。けどそれから先、ロロロにもう会えないことを一生後悔するに違いない。だったらたとえ山奥で屍さらしても、残されたライフをロロロの腕の中で完全年少、もとい燃焼させたい。
さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ががでも」は?
ロロロぞ。ぬうう、何度読み返してもこやつの変態ぶりにはドン引きせしぞ。こやつのような陰獣が座敷牢にも入れられず放置されしとは、現代社会おそるべしぞ。
次回、「交換条件」。ぜってえ読んでくれよぞ!