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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 8『What's up sister Jones?』
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#69「緊迫一夜」

 その後もソドミに迫られたりロロロに引かれたりしつつ、ようやく愛人になるのは諦めてもらえた。


「それはそれとして、今晩泊めてよ、ここに」


「そもそも、何しに東京まで来たんだよ」


「第一志望の大学で、明日オープンキャンパスやるの」


「だったら母さんにホテル代出してもらえば――」


 ソドミの目が急速に泳ぎ始めた。100メートル自由形ならメダルを狙えるぐらいの猛スピード。どこの大会だよ。


「さては、出してもらったな?」


 額から汗ダッラー。ここに泊まるって母さんが知ってたら、事前に連絡くらいあるはずだもんな。


「母さんに聞いてみよう」


「せいやあ!」


 電話しようとスマホを持った俺の手を、ソドミが高速で正拳突き。窓に向かってすっ飛んだスマホは、ガラスを割る寸前でロロロがキャッチした。


「ホテル代をネコババして、どうするつもりだったんだよ」


「東京に来た記念に、秋葉原で薄い本とか買い漁ろうと思って」


「さすがはメギドの妹、互角の変態ぶりぞ」


 ロロロは感心したように言うけど、そんな身内の性癖をさらされても恥ずかしいだけで嬉しくない。


「ネットで買えよそんなの」


「届いたブツを母さんや父さんに見つかったらどーするのよ!」


 まあ普通に家族会議だろうね。俺だって今でこそ代理店かよってくらいエロいマンガやらゲームやら買い集めてるけど、実家にいるうちは間違えてもそんなことできなかったし。


 俺のエロ遍歴はさておき、こんな夜中に現役JKを外に放り出すワケにもいかないから、ロロロとソドミが布団で、俺は隅っこの方で毛布にくるまって寝ることになった。



 †



 重みを感じて目が覚めた。


 目を開ければまだ真っ暗。これはひょっとして金縛りか何かだろうか。この部屋に5年近く住んでるけど、今までそんなことなかったのに。なんて思った矢先。


「あ、起きた」


 ソドミが俺の上にまたがってる。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「オユメシ」は?

 キューティープリンセス1号です。私は今のところドクターが作った唯一のメイドロボなので、妹はいません。もし妹ができたら、名前は「キューティープリンセス2号」がよいと思います。

 次回、「疾走深夜」。ぜってえ読むべきです。

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