#68「妹大逆襲」
さっきから何度も言ってるように、俺はソドミに対して恋愛とかエロとかいう目線は一度も持ったことがない。
だからソドミも同じだと勝手に思ってたんだけど、実はそうじゃないって判明してビックリドッキリ。こういう時ってどう対処すりゃいいのさ。
「えーと、いくらソドミが俺のこと好きでも、それは無理だから。法律的にも結婚できないし」
「悪魔的にはロロロも法律など知るか言いたきとこなれど、こればかりは譲れぬ。諦めい」
俺とロロロのツープラトンで説得すると、ソドミはわりとあっさり引き下がった。
「うん、わかった。お兄ちゃんと結婚するのは諦める」
「わかってもらえてよかった」
「本妻が無理なら愛人でもいいから」
「何ひとつわかってねえ!」
どこの世界に実の妹を愛人にする暴れん坊がいるんだ。ていうか、俺が実家にいた頃はこんなキャラじゃなかったと思うんだけど。
とにかく、俺がはっきり拒絶しないとズルズル長引いて、ただ文字数だけ延ばすことになりかねない。
「俺はおまえを本妻にも愛人にもする気はない。なぜなら――」
言いにくいことだけどちゃんと言ってしまおう。
「おまえ幼女じゃないもん」
「!」
さすがにソドミの顔が引きつる。でもこれはソドミのためでもあるんだから、言わないワケにはいかない。ロロロも当然わかってくれると思った矢先。
「うわあ、こいつ最低なこと全力で言い切りしぞ」
「ロロロはどっちの味方なんだよ!?」
しかもめっちゃ引いてるし。そこはわかっておくれよプリーズ。
さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ガチキモ」は?
魔法上等恥無恥無チェリーだゴラァ! アタイも家にアニキがいるけど、好きになったりはしねーよなあ。あいつヤンキーじゃねーし。
次回、「緊迫一夜」。ぜってえ読みやがれコノヤロー!




