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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 8『What's up sister Jones?』
66/143

#66「炸裂妄想」

「……」


「……」


 無言でにらみ合うロロロとソドミ。ソドミはただの人間だから戦闘能力なんてないはずなのに、なぜかセリエルの時以上に殺気を感じる。


「今一度問う。おまえ誰ぞ」


「あたしはお兄ちゃんの妹の賽河原ソドミです」


「む。ロロロはメギドの妻、賽河原ロロロぞ」


「……」


「……」


 無言アゲイン。横に突っ立ってる俺は気まずいこと山のごとし。


「お兄ちゃん、これはどういうこと? この子、お兄ちゃんの妻とか言ってるけど?」


「えーと、妻は妻なんだけど籍を入れたワケじゃなくて、事実婚みたいなことで」


 免許証みたいに戸籍を偽造するのもロロロならできるだろうけど、今の状態で不便も感じてないから、そこまでしなくてもいいかってことで保留になってる。ていうか、幼女と事実婚って響きだけでも犯罪のスメルが半端ないな。


「事実とかそんなのどーでもよくって! お兄ちゃん、あたしのことお嫁さんにしてくれるって言ったじゃなーい! なんでこんな子供と結婚してるのー?」


「ほーう」


 ロロロの視線がめっちゃ冷たい。レーザーか何かが放出されてて、当たったとこだけ凍傷になるんじゃないかってくらいだ。


「ところでソドミとやら、よわいはいくつぞ」


「ヨワイ?」


「年齢のことだよ。えーと、高3だから17だっけ?」


「もう18になったもん。だからお兄ちゃんとも結婚できるし、レンタルビデオ屋さんにあるノレンの向こう側にだって入れるもん」


 入れるからって、現役JKが入るなよ。


「メギドは27言いし。兄妹にしては離れすぎぞ」


 そんなこと言われても事実なんだからしょうがないし、文句ならほとばしる衝動に身を任せすぎた両親に言ってほしい。


「ははーん、わかりしぞ。ソドミ生まれし時、メギドは9歳ぞ。さては赤子の頃より風呂に入れたり襁褓むつき(※作者注、おむつのこと)替えたり手伝いしうちに、稚児に目覚めしな」


「ええっ、つまりお兄ちゃんはあたしのせいでロリコンになったってこと?」


「ねえよ、そんなの!」


 それは本当にないから、全力で否定する。ないんだって本当に。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ヨコキン」は?

 セリエルでしてよ! この前スピンオフの件を訴えに作者のところへ行きましたの。なのにバウムクーヘンと紅茶をご馳走になって、帰るまで要件をすっかり忘れてしまいましたわ! 食べ物で釣ってごまかすなんて卑怯ですわ!

 次回、「変態覚醒」。ぜってえお読みあそばせ!

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