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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 7『スーパー幼女大戦』
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#63「研究調査」

 サイコ警官の長谷皮はいつ逆上して銃をぶっ放すかわからない不発の核弾頭状態で、危険なこと山のごとし。ただ止めるだけならロロロとチェリーでぶん殴ればすむ話だけど、周りの被害を最小限にとどめるなら、プリンちゃんの力はマスト。


 なのにこの一番大事なタイミングで、プリンちゃんは充電が切れて完全に沈黙。俺は博士に問いただした。


「予備の電源とか用意してないのかよ」


「そんなものはない。ギリギリでいつも生きていたいのだ」


「とことん迷惑なジジイだな……」


 チェリーが呆れる間にも、長谷皮は銃口をこっちにチラチラ向けてくる。


「さあ、最初に撃ち殺されたいのは誰ですかあ。順番に殺してあげますから、一列に並びなさあい」


 もはやキャラの原形が残ってない。アラサーにも至らないうちからババア呼ばわりされたのが、よっぽどショックだったと見える。


「おいロロロ、どーするよ。あの警官マッポマジでイカレてっぜ」


「むむう」


 ロロロはちょっと考えてから、博士に告げる。


「やい博士、しばし借りしぞ」


「え?」


 博士が言われた意味を理解するより早く、ロロロは今はもう動かないプリンちゃんをよいしょと持ち上げると、そのまま長谷皮に投げつけた。


「ええー!?」


 さすがにこれは対処しきれなかったみたいで、長谷皮は顔面にプリンちゃんの頭頂部が直撃してバタンのキュー。揚々町の平和は守られた。


「恐ろしい敵だった……」


 俺がつぶやくと、チェリーが苦虫を生きたまま噛みつぶしたみたいな顔で答える。


「つーか、この1ヶ月くらいで急に忙しくなったんだよな。ロロロもそうだけど、変なヤツばっかどんどん増えてきて」


 1ヶ月前っていうと、ロロロが俺と結婚してこの町に来た頃だ。


「だが、ワシはもっと前からこの町に研究所を構えておるぞ」


「そうなんだよ。博士みたいなキャラの濃いジジイがいたら、もっと前に会っててもおかしくないはずじゃねーか」


 チェリーの言葉に、博士も関心を示した様子で「ふむ」と腕を組む。こいつが科学者らしいアクションを見せたのって、これが初めてだよ。


「これは調べてみる価値がありそうだな。よろしい、プリンちゃんを究極のロリ巨乳に改造する合間に調べてみよう」


 博士はそう言い残すと、動かないプリンちゃんを背負って去って行った。その背中にロロロが告げた「そんなヒマありせば働け」のツッコミには、俺も100%同意する。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「アゴジョリ」は?

 ロロロぞ。チェリーも言いしが、ロロロたちの周りに変な連中どんどん増えつつありしぞ。しかもその大半が幼女とは、メギドのヤツめロリハーレムでも作りしか。

 次回、「夫婦論争」。ぜってえ読んでくれよぞ!

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