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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 7『スーパー幼女大戦』
58/143

#58「幼女基金」

「言うまでもなく、ロリ巨乳の魅力は幼児体型と巨乳のギャップにある」


「俺に言われても知らねえよ」


「ロロロも知らざりしぞ」


 周知の事実みたいに博士は言うけど、そんな魅力はロリ巨乳の信奉者にしかわからない。ただその横でプリンちゃんだけが「おっしゃる通りですドクター」って全肯定してる。


「だが、このプリンちゃんはワシの追い求める理想のロリボディには至っておらん」


「確かに、幼女って言うには大きいね」


 だいたい150センチ近くだろうか、ロロロやセリエルと較べても一回りくらい大きく見える。子供ではあるけど、幼女ってほどじゃない。


「最初にプリンちゃんを設計する際に、空気を入れてコミュニケーションするタイプの人形を参考にしたからだ」


「おっしゃる通りですドクター」


 このジジイはそんな年になってもまだ現役かよ。それとさっきからプリンちゃん、同じことしか言ってねえよ。


「プリンちゃんをもっと小さいボディに改造して、究極のロリ巨乳を実現したい。だが研究所にはもはや予算が残っておらん」


「救いがたいバカだな」


「そこはメギドに同意せしぞ」


 ここでプリンちゃんが「おっしゃる通りです」って言ってくれたらちょっとしたコントになるんだけど、何も言ってくれない。そんなことじゃコント仕掛けのスペシャリストになれないぞ。


「そこでだ! 町内にいるロリ巨乳好きから寄付をつのって、改造の資金を得ようとしたワケだ」


 博士がそう言うなり、プリンちゃんは足下に置いてあった箱を拾って俺の方に突きつける。


「1口2000万円です」


「払うか!」


 俺もロロロと結婚してからいろんなタイプのバカとエンカウントしてきたけど、頭の悪さではこの博士がトップクラスだ。ホントにこんなヤツがプリンちゃんみたいなメイドロボを作ったのかよ。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ガリガモ」は?

 セリエルでしてよ! 何ですの、あの変態科学者は! 女性を胸でしか見ていなくて、非常に不愉快ですわ! い、今はアタクシの胸は関係ないではございませんか!?

 次回、「巨貧決戦」。ぜってえご覧あそばせ!

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