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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 7『スーパー幼女大戦』
55/143

#55「残念演説」

 勤め人ならエビバディ大好き給料日。日頃の社畜ライフで蓄積された疲労やストレスが、現金になって報われる神聖な日。もう毎日が給料日だったらいいのに! ってそれはただの日払いだね。


 ロロロと結婚して初めての給料日だし、ちょっとぐらい贅沢しようってことで駅前の回転寿司に行って、スーパーのお総菜じゃないお寿司を堪能して店を出る。


「やっぱりパックに入ってるヤツとは違うね」


「ロロロはエビマヨ軍艦気に入りしぞ。まさか海苔とマヨネーズがあれほど合うとは思わざりき」


「エビ関係なくなっちゃったよ」


 駅前は先日ロロロとチェリーwith長谷皮がぶっ壊しまくった状態から、だいぶ復旧作業が進んでる。俺も当事者だからあんまり他人事みたいに言っちゃいけないんだけど、大きな被害も出なかったみたいでよかったって思う。


 と、そんな駅前が何やら騒がしい。ロロロはここにいるし、チェリーやセリエルも単独じゃ暴れないはずなんだけどって思ったら叫び声。


「この町にはロリ巨乳が足りん!」


 見ればロータリー近くのよく待ち合わせに使われてるエリアで、拡声器を持った老人が通行人に向かってシャウトしてる。まるで学会に復讐したい人みたいな剣幕だ。


 老人は白衣姿にメジャーリーグのキャップ、足には居酒屋のトイレにあるようなスリッパっていうキテレツな格好で、言ってる内容も内容だから完全に思想の不自由な人にしか見えない。


 さらに異常なことに、老人の横にはメイド服を着た中学か高校くらいの女の子が、老人のボディガードみたいに無言かつ無表情で突っ立ってる。特筆すべきは彼女のばいーんと突き出た胸で、サイズは長谷皮といい勝負だけど、身長が低いせいでダイナマイトなバディが強調されてる。


 なかなか異常な光景ではあるけど、貧乳好きの俺には興味ないし、正直あんまり関わりたくもない。なのでロロロと一緒に目の前を通過しようとしたところ。


「そこの若いの! アンタもそう思うだろ?」


 ピンポイントで指さされた。俺はもう、こういう色物たちに囲まれる運命なんだろうか。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ヨゴレテ」は?

 ロロロぞ。エビマヨ軍艦はよき、実によきかな。回らない寿司屋の方が値段高きとメギド言いしが、エビマヨ軍艦なければそんな寿司屋などいらざりしぞ。

 次回、「神学論争」。ぜってえ読んでくれよぞ!

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