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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 6『いつかねこ神様になる日まで』
52/143

#52「布教計画」

 泣かせるギリ手前までかるかをいじり倒した2日後の土曜日。俺たちは同じ公園に集合してた。たとえ嘘でも協力すると言った手前、かるかが信徒を増やすのを手伝うことになったって次第。それにしても、幼女をいじるって言うと響きがエロいな。


「ていうか、俺らが信徒になれば手っ取り早いんじゃないの?」


「クイーンオブ馬鹿かおまえは」


 俺の提案は速攻でロロロに否定された。せめてキングにしてくれ。


「どこの世界に神を信じし悪魔おりけるか。ふざけたこと申すと陰部を金属バットでフルスイングせしぞ」


 さすがにそんなワイルドさ溢れる去勢はイヤだなあ。


「じゃあ俺だけでも」


「メギドもダメに決まりしぞ。おまえはロロロだけ崇拝しておれ」


 夫婦の心温まる会話に続いて、チェリーもきまり悪そうに頭をかく。


「あー、アタイもダメだわ。どっちかっつーとイヌ派だし」


「お主ら……」


 かるかがうめきながら俺をにらむ。また気まずい空気になってきたから、強引に方向転換。


「よーし、それじゃあみんなで信徒探しの旅に出発だぜー」


 俺が拳を突き上げると、いっこうにテンションの上がらないロロロが尋ねてきた。


「で、どうやって信徒増やすつもりぞ」


「とりあえず、近場の知り合いに声をかけてみようと思う」



 †



「――てなワケで、信徒になってほしいんだけど」


「クイーンオブ馬鹿ですの貴方は!?」


 区立図書館の近くで見つけたセリエルに頼んでみたところ、どっかで聞いたようなリアクションが返ってきた。


「なぜアタクシがしゅへの信仰を捨てて、そのような小汚いネコなど信じなくてはいけませんの。ありえませんわ、そのような愚行!」


 ダメモトで聞いてみたけど、案の定プンスカ怒りだすセリエル。まあ確かに、天使に改宗しろって言う方が無茶なんだけど。


「よいであろうぞ。どうせおまえごとき無能が改宗せしところで、神は痛くもむずがゆくもなきぞ」


「なんですってえ?」


 ロロロの挑発にぶちキレたセリエルがチェーンソーを振りかざす。このままじゃ事態がややこしくなるのは必定だから、中指立てるロロロを引きずって無理やり退散した。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「セメテモ」は?

 セリエルでしてよ! 今回アタクシの出番がこれだけなんて、納得いきませんわ! こうなったらアタクシが主役のスピンオフ、『伐採天使セリエルちゃん』を作りましょう! 作りなさい!

 次回、「布教継続」。ぜってえお読みあそばせ!

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