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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 6『いつかねこ神様になる日まで』
50/143

#50「水没神社」

「それじゃ、なんでその神力ってーのが落ちちまっンだよ」


 チェリーがもっともな問いをすれば、かるかは「うむ」とうなずく。


「信徒が減ったのが何よりの理由じゃのう」


「しんと?」


「信者のことぞ。かるかたち神どもは信徒の信仰心から神力引き出ししゆえ、信徒減りせばその力はチェンジアップのごとく打者の手元でストーンと落ちしぞ」


「打者って」


 ロロロの例えが特殊すぎるからうまく頭に入ってこないけど、要するにかるかが幼女化したのも信徒が減ったのが原因っぽい。


「吾は以前おった村では守り神をしておったので、村人のほぼ全員が吾を信じておったが、村がダムの底に沈んでのう。村人たちは各地へ散り散り、やしろも今は水底じゃ」


「なるほど……」


 納得する俺の横で、チェリーも同じようにうなずく。


 妙に空気がしんみりしたところで、ロロロが口を挟んだ。


「村、守れておらざりしな。守り神のくせして」


「!」


 かるかの表情が一変する。思わずロロロに詰め寄った。


「おまえ、さすがにそれは言っちゃダメだろ!? 確かに俺も守り神の機能を果たしてねえなって思ったけど!」


「そーだぜロロロ、そこは役立たずだと思ってもガマンしなきゃいけねーよ!」


 俺とチェリーでツープラトンツッコミをキメたところで、後ろから「お主ら……」と声。振り向けばかるかが、涙目でこっちをにらんでる。気まずいこと山のごとしだ。


「え、えーと。俺たちは決して悪気があって言ったワケじゃなくてだね」


「そうそう。悪気はなかったんだぜ、マジで」


「悪気がない方が、余計にタチが悪いのじゃ……」


 全くもってその通りだから、返す言葉もない。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ヨマヨイ」は?

 かるかじゃ。吾にもっと神力があれば、ロロロなぞギッタギタのメッタメタにしてやるのじゃが。己の力不足が口惜しいのう。

 次回、「生脚魅惑」。ぜってえ読むがよいであろ!

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