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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 6『いつかねこ神様になる日まで』
47/143

#47「猫耳強化」

 ロロロたちが駅前で大暴れしてから数日後。


 復旧工事の進む駅前を通って帰宅する途中で、先日逃げこんだ公園を覗いてみると、ベンチのところに見知った人影。


「おう、何やってんだチェリー」


 まさにこの公園で俺たちにお茶をくれた(お金払ったのは俺だけど)ヤンキー魔法少女、魔法上等恥無恥無チェリーがベンチに座ってスマホをいじってる。声に気付いたのか、大慌てですっ飛んできた。


「バババ馬鹿じゃねえのかテメェ!? ロロロの旦那だからって、調子こいてっとヤキ入れっぞゴラァ!」


 チェリーは先日の猫耳特攻服とは違って、中学の制服らしきブレザー姿。けど髪型も顔も一緒なんだから間違えようがない。


「なんで名前呼んだだけでそこまでキレられなきゃいけねえんだよ。アレか、女の子の日でご機嫌ナナメか」


「ちげーし! つーかそれセクハラだし!」


 顔を赤くして否定する姿は案外かわいいけど、それ以上いじるとガチギレしそうだからやめとく。


「恥無恥無チェリーに変身してねー時は、血葉ちばちなつっつーごく普通の中学生なんだからな。正体がバレるから、チェリーって呼ぶんじゃねえ!」


 バレるからも何も、見た目バレバレだと思うんだけど。これが魔法少女あるあるのひとつ『なぜか周りに正体がバレない』ってヤツだろうか。


「さっきまでダチといて、解散したとこなんだけどよ、早く帰ると親がうぜーから時間つぶしてたんだよ」


「ふーん。あんまり遅くなると心配するから、ほどほどにしとけよ」


「うっせー。テメェの指図は受けねーよ」


 なぜか毒づかれて、そのまま立ち去ろうとしたところ、どこからか「ふにゃ~」と声。何事かって思った刹那、ベンチ後ろの植えこみがガサガサ鳴って、茂みの中から人が出てきた。どうやらずっと、ちなつことチェリーの後ろで爆睡してたらしい。


 姿を見せたのは、猫耳和装の女の子。チェリーといい、俺の周りに猫耳が急増してる気がするんだけど何が起きてるんだろう。強化月間か。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「オクラテ」は?

 魔法上等恥無恥無チェリーだゴラァ! アタイだってずっとこんなハデな格好してるワケじゃねーし、普段はちゃんと学校とか行ってんだよ。ヤンキーが授業受けちゃ悪ぃのかあァン!?

 次回、「猫神対応」。ぜってえ読みやがれコノヤロー!

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