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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 5『人造Midnight伝説』
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#44「休戦提案」

「ハッハー! こんなにアタイを熱くさせてくれる相手はアンタが初めてだぜ。このままハードラックとダンスっちまいな!」


「まだ原付免許も取れぬ小娘が何ほざきしか!」


 叫びながら凶悪な攻撃を連発するチェリーとロロロ。おかげでロータリー周辺は大変なことになってる。


 俺もセリエルやナンが相手の時は助太刀する余地があったんだけど、ここまで戦闘がインフレしちゃうと人間のレベルじゃどうにもならない。


「ケンカはだめですよう」


 長谷皮がいくら訴えても、聞き入れられるはずがない。


「まあ落ち着けよ。あいつらも腹が減ったらおとなしくなるだろうから」


「犬猫のケンカじゃないんですよう」


 確かに犬猫なら、駅前の一等地がイモ畑みたいになるまで壊滅するようなケンカはしないだろうけどな。


「ロロロはああ見えて常識人だから、人死にが出ないようにうまいこと調整してくれるって。実際、周りにケガ人とか出てないだろ?」


「そういう問題じゃないですよう。ケンカそのものがよくないって言ってるんですう」


 長谷皮は俺の説得も聞かないで、なおも自力でケンカを止めようと奮闘する。俺もロロロに危害が及ぶなら止めるけど、チェリーはセリエルと違って節度を守ってるみたいだから、それほど危険な状態にはならないだろう。


「ふたりとも、ケンカはいけませえん。周りの迷惑にもなりますからあ、せめてうちの署の管轄外でやってくださあい」


「それが本音か」


 ダメ公務員の長谷皮が訴え続けるけど、ロロロたちは速攻で反論。


「黙れ雑魚。貴様の指図など受けぬ」


「そうだそうだ。警察マッポの分際で勝手なことばっかり言ってんじゃねぇ!」


「……」


 おまえらそういうとこでは意見が一致するんだなあ。なんて思った刹那。


 俺の背後で銃声が炸裂した。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ラキナデ」は?

 セリエルでしてよ! アタクシのやられるシーンを読み返してみましたら、ロロロさんわざとやってるじゃございませんか! あのゲスの極み悪魔、今度会ったらただではおきませんよ?

 次回、「官憲暴走」。ぜってえお読みあそばせ!

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