#42「共闘崩壊」
「それじゃあ今度はアタイから行かせてもらうぜ。必ず殺すと書いて必殺、メンチハリケーン!」
チェリーが叫びながら竹刀をぶん回すと、その先っちょからピンクのレーザーめいたヤツがらせんを描きながらセリエルに迫る。光は直進するもので、そんな動き方をするはずないなんてことは、今言わない方がいいんだろうな。
「ロロロさん、ここは防御を!」
「無論ぞ!」
言われるまでもなく、ロロロは両手をかざして防壁を展開する。
セリエルの後ろで。
「え?」
呆然とするセリエルの正面から、メンチハリケーンが直撃。
「ぐはっ」
そのまま弾き飛ばされて、後ろの防壁に背中から叩きつけられる。
「ぐははっ」
ロロロとチェリーの魔力に挟まれる形になったセリエル、力尽きてその場でバタンのキュー。
「もー、早くさがらざれば防壁入れなきぞ。もっとスピーディーに動かれよ」
「おまえ、心底楽しそうだな」
大成功と言わんばかりの満面スマイルを浮かべたロロロだけど、キッと真顔に戻ってチェリーに告げる。
「これで邪魔者片付きし。こっからがガチの勝負なりしぞ」
「さては最初からそれが狙いか」
俺のツッコミはスルーして、チェリーを見据えるロロロ。チェリーも竹刀を片手に、不敵な笑みを浮かべる。中学生のする顔じゃねえよ。
「面白ぇ。それじゃあアタイも、全力で行くぜ」
「よかろうぞ。おいメギド、その役立たずを運び出せ」
「はいよ」
ロロロに言われて、俺は失神してるセリエルwithチェーンソーを危なくない場所に移動させる。抱えた際に二の腕のプニプニした感触が両手に伝わって、まさにお好きな人にはたまらない状態。ずっと幼女の二の腕をプニプニできる天国とか行けるなら、今すぐにでも善行を積むんだけどなあ。
さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ジョラメデ」は?
メギドです! 娘でもいない限り、幼女を合法的に触れるチャンスってなかなか貴重だよね。もしあったら色々なものに感謝してありがたく堪能しよう。もちろん非合法に触るのはダメ、絶対!
次回、「駅前無残」。ぜってえ読んでくれよな!




