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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 5『人造Midnight伝説』
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#41「聖魔共闘」

「さあ、テメェらどっちからかかってくンだよ。何ならふたりいっぺんに相手してやってもいいんだぜ?」


 竹刀を片手に、ロロロとセリエルをまとめて挑発するヤンキー魔法少女のチェリー。年齢的には俺のストライクゾーンに入るけど、正直ヤンキー系は苦手だなあ。ツインテールにしてメガネかけたら、もっとかわいくなると思うんだけど。


 なんて思ってたら、ふいにセリエルがこっちに歩み寄ってきた。


「ロロロさん、貴方と決着をつけるのはいったん保留にして、先にあのクソ生意気な魔法少女とやらを始末してしまいませんこと?」


「これはあにはからんや。生まれて初めておまえと意見一致せしぞ」


 どうやらこいつら、先にチェリーを倒すってことで合意に至った模様。チェリーの態度がアレだから気持ちはわからなくもないけど、そんな簡単に天使と悪魔が手を組んじゃっていいんだろうか。


「アタクシがあの腐りきったミカンにガツンと一撃喰らわして差し上げますから、ロロロさんは後方支援をお願いいたしますわ!」


「任されよ!」


 ロロロの声を背に、セリエルがチェリー目がけて突進する。ロロロは口の中で短く呪文を詠唱すると、目の前にドス黒い球体を出現させた。


「覚悟なさい!」


 叫びながらセリエルが、いつの間にかどこから取り出したチェーンソーを振り上げる。その背後からロロロが球体を猛スピードで射出して、セリエルの後頭部にバコーン。


「ぎゃっ」


 動きの止まったセリエルに、チェリーが横なぎに振るった竹刀で顔面を殴打。


「ぎゃぎゃっ」


 後ろから前から立て続けに攻撃を受けて、その場で悶絶するセリエル。涙目で振り向く彼女に向かって、ロロロが声をかける。


「ごっめーん、ちょっと手元狂いしぞ。わざとじゃなかりしぞ? ホントホント」


「すっげえ笑顔で言うなよ」


 たとえ利害が一致してたとしても、やっぱり天使と悪魔が共闘するのは無理があるんじゃねえかなあ。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「オカラワ」は?

 魔法上等恥無恥無チェリーだゴラァ! あァン、予告だぁ? ンなこと勝手に決めてんじゃねぇ! アタイは自分のやりたいようにやらせてもらうぜ、夜露死苦どーぞ!

 次回、「共闘崩壊」。ぜってえ読みやがれコノヤロー!

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