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悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない  作者: 汐留ライス
Chapter 5『人造Midnight伝説』
39/143

#39「乱入少女」

 俺がロロロのとこに駆け寄ると、向こうもすぐこっちに気付いた。


「ちょうどよきところ参りしぞメギド。今からあの無能天使の尾てい骨あたりにドリルで穴あけて肛門増やすゆえ手伝え」


「誰が得するんだその行為」


「損得の問題でなきぞ。ただヤツに屈辱与えるの楽しい、その他にどんな理由いるか。いやいらぬ」


「そのムダな反語やめろ」


 なんて不毛な会話をしてたところ、セリエルとも長谷皮とも違う方向から声。


「テメェら何かましてやがンだゴラァ!」


 見れば背丈から察するに中学生くらいの女の子が、竹刀片手にこっちへずんずか向かってくる。周りのギャラリー連中は、とばっちりを恐れて見てるだけで入ってこないのになかなかの度胸だ。


 けどそんな度胸よりインパクト絶大なのは、黒髪ロングの頭に着けた猫耳のカチューシャに、ピンク色の特攻服っていう正気を疑うコーディネート。しかも特攻服には赤文字で「給食当番」「正距方位図法」とかいった刺繍がしてあって事態をますます悪化させてる。


「ぬう、ナンの次はさらに変なの連れてきよって。やいセリエル、おまえの人脈こんなのしかおらざりしか」


「ちょっとお待ちなさい、こんなのを勝手にアタクシの仲間に加えないでいただきたいですわ!?」


 ロロロとセリエルの会話が噛み合ってない。どうやらこの謎JCは、セリエルが連れてきた助っ人変人じゃないみたい。


「貴方、いきなり湧いていらっしゃって何者ですの? まずは名を名乗りなさい!」


 セリエルの指摘をもっともと理解したのか、女の子は応援団で「フレー」って言う人みたいに胸を大きく反らせてから名乗りを上げた。


「おうよ、アタイはここいら一帯のシマを取り仕切ってる魔法少女、魔法上等恥無恥無(ちむちむ)チェリーってんだ。夜露死苦どーぞ!」


 また面倒くさそうなのが増えちゃったなあ。

 さーて、次回の「悪魔幼女が俺の嫁なら世界が敵でも怖くない」、略して「ウラレコ」は?

 頑河ナンだ。先日の失敗は、私にとっても有益な経験だった。今は相手にカレーを奪われた場合の対策について、授業中もずっと考えている。

 次回、「特攻隊長」。ぜってえ読めばいいと思う。

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